kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



読書

なぜこんなに生きにくいのか(南直哉):自分を苦しめる思い込みに気づくため読んでおきたい本

思い込みをしない。誰でも知っている言葉ですが、実行するのは難しい。思い込みをしないためには、自分とは別の考え方を知ることです。 オンリーワンになることはナンバーワンになることよりもキツイなど、この本には思い込みをしないためのヒントが記されて…

「予想通りに不合理」(ダン・アリエリー):人は不合理という弱点を持ち、他人から操作される

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/08/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (16件) を見る 本書…

岩合光昭の世界ネコ歩き2:普通じゃ見れない猫の表情と背景が優れものの写真集。見応えあります。

世界的な動物写真家である岩合光昭さんが世界の猫を撮った写真集「世界ネコ歩き2」。 猫は誰が撮っても可愛いので、プロカメラマンにとっては難しい被写体。より可愛く撮るコツはなんだろうと興味津々で購入した。 中を見てみると、さすが岩合さん。普通の写…

小説のストラテジー(井上亜紀):芸術を楽しむとは、表面を味わい尽くすこと

本書は、小説を楽しむとはどういうことかを記した本である。その焦点は、娯楽小説ではなく芸術小説に向けられている。 皆さんは、村上春樹の小説を面白いと感じているだろうか?意味がわからないと思って読んでいる人はいないだろうか?私は、よく分からない…

有川浩の「シアター」:情熱の劇団と距離を取る二人の淡いロマンス

有川浩の「シアター」には二種類の人間が登場する。情熱を持った人と、常識を持った人だ。 劇団シアターフラッグのメンバーは情熱を持って芝居を作り上げていく、「作れる」人たちだ。その主催者の春川巧は甘えん坊で実務能力はゼロ。劇団メンバーも芝居への…

有川浩の「阪急電車」:ローカル列車を舞台にゆるく繋がる短編集

阪急電車は、京阪神地区の人には馴染みがあるでしょう。しかし、今津線に乗ったことがある人は少ないのではないでしょうか。今津線は、阪急電車の中で飛び抜けてローカル列車の雰囲気を持った片道15分の短い路線です。 そのローカル列車の中で繰り広げられる…

「9プリンシプルズ」(伊藤穰一):技術・社会変化の可能性に気づく感度を高める

「9プリンシプルズ」(伊藤譲一)は、社会の行動原理が変化していることを示し、その変化に気づく術を教える本です。 あなたは、ものを買うとき・レストランに行くとき何を参考にしていますか? ネット上のユーザレビューを参考にして買うか買わないかを決め…

「大人のための国語ゼミ」(野矢茂樹):文章が上手くなりたい熱意のある人に最適

私がこうしてブログを書いているのは、文章にすることで思考がはっきりさせる練習をするためです。 言いたいことを一つに絞り、それが何故なのか理由と根拠を示す。これが文章を書くことだと思います。はてなブックマークやtwitterのような短文では脊髄反射…

「ストーリーセラー」(有川浩):作家の幸せと死を優しく描いた小説

断筆あるいは筆を置く、作家にとっての終わりを意味する言葉だ。パソコンや音声入力のある現代においてこれは古い言い回しに思える。本当の作家の終わりは、筆を置くことではなく考えなくなることだ。 有川浩の「ストーリ・セラー」は、読書家の夫と作家の妻…

小説「空飛ぶ広報室」(有川浩):自衛隊員は人間である、当たり前のことが分かる本

ドラマ「空飛ぶ広報室」をTVで見たのは随分前だ。綾野剛と柴田恭兵が熱演で毎週楽しみに見ていていた。新垣結衣はヒロイン役だったけど、冒頭数回は”新垣結衣”を出し過ぎでドラマの中で浮いていた。演出が悪い。また、ムロツヨシは当時全然売れていなかった…

Hey Siri 世界を変える仕事をするにはどうすればいいの?:Siriを作った会社のイノベーションの秘密

″Hey Siri 世界を変える仕事をするにはどうすればいいの?″-新規事業を立ち上げ、育て、そしてトップになるための手引き- 作者: ヘンリー・クレッセル,ノーマン・ウィナースキー,長澤英二 出版社/メーカー: 日刊工業新聞社 発売日: 2017/12/09 メディア: 単行…

「社会調査」のウソ(谷岡一郎):ネットのウソ情報に気づく力をつける本

gendai.ismedia.jp 『平均年収186万円、日本に現れた新たな「下層階級」』、こんな見出しを見ると記事の中身を読みたくなりますよね。「平均年収186万円」という数字が書いてあるため、本当らしく見えるのです。 でも中を見ると、この記事には平均年収をどう…

あなたの話はなぜ「通じない」のか(山田ズーニー):あなたを相手に伝えたい、そんなコミュニケーションの本

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) 作者: 山田ズーニー 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2006/12/01 メディア: 文庫 購入: 50人 クリック: 240回 この商品を含むブログ (129件) を見る 「何を言うか」よりも「だれが言うか」が雄弁な時があ…

「問題解決大全」(読書猿):問題解決の手法集としてでなく、それらを分析した知見を楽しみたい

問題解決大全 作者: 読書猿 出版社/メーカー: フォレスト出版 発売日: 2017/12/18 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 学校を卒業すると、どうしても上手く行かないことに出くわします。 職場で売り上げがなかなか思い通りに上がらない。…

「人を操る禁断の文章術」(DaiGo):相手の頭の中を読み取れ、感情を狙え

人を操る禁断の文章術 作者: メンタリストDaiGo 出版社/メーカー: かんき出版 発売日: 2015/01/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 「人を動かす」という言葉がある。これは正確では無い。そもそも言葉で「人を動かす」…

『「言葉にできる」は武器になる』(梅田悟司):思考を磨き言葉の解像度を上げろ。簡単にはできない、だからこそあなたの武器になる。

「言葉にできる」は武器になる。 作者: 梅田悟司 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2016/08/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (8件) を見る 「言葉は思考の上澄みに過ぎない」これが言葉に対する著者の態度だ。 この本…

「実践行動経済学」:あのGoogleも使っている、小さな仕掛け(ナッジ)で大きな効果をあげる方法

一見正しそうなことを信じて、損していませんか? 勉強して成績を上げた、ダイエットして痩せた、投資をしてお金を儲けた。こんな成功話がネットを探せばイッパイ出てきます。あの人はこうやって成功したとか、あの人だけが知っているたった一つの成功の法則…

有川浩のヒア・カムズ・サン:二人の作家を比較させる野心的で勇気のある本

ヒア・カムズ・サンは、野心的で勇気の本である。 ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/09/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (21件) を見る 真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。彼は幼いこ…

有川浩「植物図鑑」:女子の好きな男とはこういうもの、ほのぼのとした同居生活を描いた小説

有川浩の小説「植物図鑑」を読んだ。ほのぼのとした小説でした。 植物図鑑 (幻冬舎文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2013/01/11 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 13回 この商品を含むブログ (66件) を見る 主人公さやかは自宅の前で…

小説「ナミヤ雑貨店の奇跡」は、東野圭吾の筆力が素晴らしい

東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇跡」は、ナミヤ雑貨店を舞台に展開されるタイムトリックによる不思議なお話しです。 ナミヤ雑貨店に隠れた泥棒は、32年前の過去から届く手紙に困惑する。手紙の内容は身の上相談。しかたなく泥棒たちはその身の上相談に応じる。ス…

「読まずに死ねない哲学名著」:常識に縛られている自分を認識し、それから解放される術を学ぶ本

「私は何のために生まれてきたの?生きてる意味なんかないじゃん」。これはある映画のセリフである。主人公は自分が望まれずに生まれたことを知って、こう言ったのだ。よくあるセリフだが、ここにはある常識が含まれている。人が生まれるのには意味がある、…

クジラの彼:自衛隊員の恋愛物語

有川浩の「クジラの彼」は、自衛隊員の恋愛話だ。 クジラとは潜水艦の喩えだ。そして「クジラの彼」は、潜水艦乗務員を彼氏にもつ女の子の話。 潜水艦乗りは、出航予定・帰港予定などすべてが国防上の秘密だ。そんな彼氏を持つ彼女はつらい。何せ、突然彼氏…

最強の「服選び」:センス良くはならないがセンス良く見せることができる、具体的で簡単な指南書

30歳以上男子、特にサラリーマンのためのファッションの本だ。そして、センスが良くなる本ではない、センス良く見せる本だ。 おしゃれが苦手でもセンスよく見せる 最強の「服選び」 作者: 大山旬 出版社/メーカー: 大和書房 発売日: 2016/10/21 メディア: 単…

「海の底」:言い訳して逃げてた過去を無かったことにしたハッピーエンド

有川浩さんの「海の底」の感想です。 海の底 (角川文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2009/04/25 メディア: 文庫 購入: 20人 クリック: 152回 この商品を含むブログ (213件) を見る 最後のページ。このセリフに、物語…

価値観は多様化し消失した、今は共感という湿った空気を呼吸する

コミュニケーションと孤独についてつらつら記事を先日書きました。その続編です。 kota2009.hatenablog.com 社会学者の宮台真司は「日本の難点」の中で、昔(1960年代をイメージして欲しい)は人間が引越しをしなかった、それが引越しをすることで(つまり人…

「やわらかロジカルな話し方」:ネットには見つからない会話のコツ、話すのが苦手な人に読んで欲しい

セールス・商談・打ち合わせ等、様々場面で「話す」機会がありますよね。ビジネスだけでなくプライベートでもうまく話す技術があると、得することが多くあります。 でも、「話すのが苦手」と思っている人もいます。自分が話した事が、相手に受け止めてもらえ…

「空の中」:間違いを犯した者は、それを正そうと行動する。その行動自体が間違いだとは知らないで。

間違ったとき、君はどうするか? 間違っていたことに気づいたとき、君はその過去をどうするか? 「空の中」は間違った者が、許されようと行動する。その行動が織りなす物語である。 空の中 (角川文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシ…

「論より詭弁」:議論では論理より詭弁が役に立つ

論より詭弁 反論理的思考のすすめ (光文社新書) 作者: 香西秀信 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/02/16 メディア: 新書 購入: 8人 クリック: 86回 この商品を含むブログ (48件) を見る ニーチェは言った、悪とは弱者の自己正当化であると。 論理的な議…

「ビッグデータと人工知能」を読んで、攻殻機動隊は無理でもターミネータはありかもと思う。

AI(人工知能)がbuzz word(流行り言葉)になり、政府・企業・アカデミア・コンサルなど様々な立場でAIに関する情報が発信されている。 こういう状況になるとネットで情報を漁るのは無理である。ネットバブル、自分の関心のある情報しか手に入らない状態、のた…

「失敗学実践講義」に見る、事故・不正はやった方ではなくやらせた方に原因がある

失敗からどこまで多くを学ぶか、それが失敗学の神髄である。 その失敗学の畑村教授の本「失敗学実践講義」では、JR福知山線の脱線事故など、9つの事故・事件がなぜ起きたのか「失敗学」として分析している。 本書の中で一番気になった部分を引用する。これ…