AI(人工知能ブーム)である。
Deep Neural Networkという技術がブームの発端であるのだが、ブームが大き過ぎるようで、最近文系の先生方が元気である。
これまで文科省の方針が産業に役立つ、簡単に言えば儲かる、研究重視ということだったので、経済・法律・倫理・教育などの先生方は肩身が狭い思いしてきたことと思う。
それが、AIブームの余波を受けて、文系の先生方が気勢を上げている。
まずは経済。オックスフォード大学の先生がAIによって職業が奪われる(かも)っていうことを言うもんだから、日本の経済がAIによってどうなるのかなんて検討会があちこちで行われている。超スマート社会が引っ込んでSociety 5.0が出てきたり、ICTがAIに置き換わったりしている。
そして教育。AIにはできない能力を育てる、を合言葉に検討会が行われ、結局「考える力」とかに落ち着くのかな。
色々元気が出てきて良いと思うのだけど、変な煽り方をする人がいて困りもの。
典型的には「AIの能力が人間の能力を追い越すシンギュラリティへの懸念」とか「人工知能による自動殺りく兵器の誕生」とかいう煽り。
シンギュラリティとか言い出したカーツワイルっていうおっちゃんは、楽天的にスゲーことが起こるかも、ヤッターって能天気に言ったんだけど、これを聞いた心配性の人たちが「人類の懸念」とか言い出しちゃう。AIが進化して意識や感情を持つなんて、10万円をもとで株式投資で1億円儲けるくらいのトンデモ話なんだけどね。
自動殺りく兵器の方はAIで作れちゃうけど、というかもう今の瞬間すでに存在する。そんなものは、作っちゃいけないよって 政治的にコンセンサスをとるしかないんだから、あんまり世間を煽らなくて良いと思う。
まとめ
AIブームに乗っかって文系の先生方が元気だ。元気なのは良いことだ。
なんだけど、「シンギュラリティ」、「人類の懸念」とか 世間を煽るのはなんだかなぁ。煽ってる人は一部の人なんだけど、まぁ ほどほどに。