私は、色気の抜けたバレンタインデーが好きというお話です。
(今年のチョコレートは、ピエール・マルコリーニ)
今年もバレンタインデーがやってきます。この時期になると、”踊る阿呆に踊らぬ阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損!損!”というフレーズが頭に浮かびます。
欧米では、バレンタインデーは男性から女性にプレゼントを贈る日で、また贈るモノはチョコレートではなく花やカードだったりするようです。日本では、もともと女性から男性にチョコレートを贈ると同時に愛の告白をする日でした。
それが、お世話になったお礼として義理チョコを贈るようになり、お中元・お歳暮のような色気の抜けたものになって行きました。色気が抜けてしまうと、バレンタインデーとは、世界中から美味しいチョコレートが集まってくる日となりました。
東京ではサロン・デュ・ショコラというチョコレート展も開催されたり、デパートでもチョコレート販売が盛んになり、今年もチョコレートが集まってきているなと、気分が盛り上がります。チョコレート祭りです。
バレンタインデーという祭りは、普段食べない高価なチョコレートを食べても良い気になります。普段は入手できない海外ブランドのチョコレートを、(値段はともかく)身近な場所で買えるのです。年に一度くらいは、贅沢しても良いかなという気分になります。金銭感覚に少し眠ってもらって、一粒500円超えのチョコレート、こんな普段買えないものでも買ってしまいます。祭りですから。”踊る阿呆に踊らぬ阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損!損!”です。ハロウィンや恵方巻きなどを盛り上げているのも、これは祭りだ、”踊る阿呆に踊らぬ阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損!損!”という日本人の気質なのだと思います。
バレンタインデーに、力一杯踊るのに色気は不要でしょう。義理チョコ、自分チョコ、友チョコ、逆チョコ、それぞれの踊り方で踊りましょう。バレンタインデーですから。
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