「皆さんが就職活動に失敗する理由。茶番とマインドセット。」(発達障害就労日誌)
就職活動を茶番*1と断定するところから始め、茶番であってもくだらないと思わず面接スキルを磨こう、という内容です。
この記事は、就職活動がうまくいかなくて「茶番」と切って捨てたい、その一方で就職活動に成功したいという読者のコンプレックスを煽った秀逸な記事だと思います。
「コミュニケーションのプロトコルを「茶番」って呼ぶのは、身に付けてからにしましょうね」(シロクマの屑篭)
それに対して、シロクマさんは、まず「茶番」が世の中に溢れていることを肯定します。そして上の借金王さんにそうシニカルにならずにとたしなめつつ、「茶番」ができないとコミュニケーションができないことと同じだと諌めています。
大学に入学した当時の私は、大学で出会うクラスメートに「はじめまして」「どこの高校?」「どこに住んでいるの?」という会話を繰り返し、このワンパターンの会話はなんとかならんものかと思ったものです。あるいは、合コンに行って、流行のファッションやレストランに興味のある女の子との会話がうまくいかず、あんな話題で盛り上がれるか〜!と叫んだものです。
コミュニケーションであれ何であれうまくいかないとき、それを「茶番」という気持ちは分かります。イソップ物語のすっぱい葡萄と同じです。そういう例は古今東西たくさんあります。
うまくいかないことを「茶番」と切って捨てるのではなく、うまくできるにも関わらずそれを「茶番」だと一歩引いて眺める姿勢がカッコイイと思うのです。カッコイイ自分になれないときもありますから、たまに「茶番」というのもアリだと思いますが、wikipedia:サイバーカスケードに巻き込まれないよう注意したいものです。できないことを正当化する情報をネット検索すれば、できない人たちのコミュニティに辿り着きます。できないことを正当化するコミュニティに浸るのは楽ですが、まぁほどほどにという気がします。そいういうコミュニティには賢い奴がいて、みんなのコンプレックスを煽っているときがあります。あまり煽られると疲れちゃいますからね。
まとめ
就職活動であれ、合コンであれ、コミュニケーション、勉強など、何かがうまくいかないときにそれを「茶番」と切って捨てずに、できなくても自分は大丈夫と思いたいものです。
- 作者: パトリック・ハーラン
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/04/10
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*1:馬鹿らしい物事。