浦和のイタリアンプリマベラで美味しいものを食べた

　浦和のイタリアンレストランプリマベラに行ってきました。

　ここは大好きな場所で、つい通ってしまうレストランです。気に入っている理由は、(1)料理が美味しい、特に素材が良いです、チーズ・オリーブオイル・バルサミコ酢・生ハムなど基本素材から品質の良い美味しいものを使っています。(2)酒が美味い、スパークリング・ワインが素晴らしく美味しい、そこそこ美味しいワインを出すところは麻布や青山にもありますが、さらに一段上のワインが飲めます。

　まずはスパークリングから。よくある甘ったるいスパークリングではなく、辛口。料理と合わせるのは辛口が良い。ただ辛口のスパークリングは誤魔化しがきかない分、品質の差が出ます。相変わらず美味しいスパークリングでした。

　最初の一皿は、生ハムにパルミジャーノチーズをかけたシンプルなもの。シンプルな分だけ素材の質が出ます。パルミジャーノチーズは香りが強く、生ハムを口元に寄せるといい匂いがします。生ハムを口に含むとしっかりと味が濃く、塩味も良い感じです。スーパーで売っている生ハムって殆ど味がしませんが、ここで食べる生ハムは風味が豊でびっくりします。

　生ハムでスパークリングを飲んでいると、お互いの味が引き立ってあって美味い。止まらなくなります。気が付いたら生ハムが終わるころにはスパークリングも飲み終えていました。

　次は白ワインのシャルドネ。シャルドネらしい柑橘系の風味と爽やかな酸味が美味しい。口に含むと柑橘系の風味が先に来て、後から酸味が追いかけてきて、すっと後味が消えます。

　二皿目は、ホタテのポレンタ（トウモロコシの粉を付けてカリッと焼いたもの）。エンドウ豆とふき、ホワイトアスパラを添えて、フルーツトマトのソースを敷いています。フルーツトマトは甘いだけでなく酸味も強く、ホワイトアスパラによく合います。ホタテは、よく味わうと塩味がして、ホタテの風味を引き立てます。

　ホタテのポレンタを食べながらシャルドネを飲むと、別々に食べるより随分と美味しくなります。組み合わせって言うのがあるのですね。美味しい料理でしたが、一皿食べ終えると意外なほど満足感があり、自分が意識している以上に美味しかったようです。

　パスタは桜エビのソース。旬の桜エビは美味しいに決まっている。でも、パスタ麺自身の風味も桜エビに負けていない。桜エビのような具材をよけてパスタ麺だけを食べても、桜エビやオリーブオイルの風味をしっかりまとったパスタ麺はとても美味しい。

　三杯目は赤ワイン。この赤ワインが凄い。ブドウの品種とワイナリーの名前を忘れてしまいましたが、格別でした。まず香りが強い。香りの表現は難しいのですが、香りの強いヒノキのような香りがします。一口ワインを含むと強い甘さがあり、それが次第に強い渋みに変わっていく。単純な甘さや渋さではない複雑な味を強く感じます。こんなに力強いワインを飲んだのは初めてです。

　こんなに強い味のワインに合う料理は無いだろうと思っていました。

　赤ワインに合わせると美味しいよとシェフに勧めていただいたのがこの料理。宮崎牛をロゼと言う焼き方で焼いたお肉。この肉がまた凄い。写真でも分かるように脂身が見えない、でも口に含むとしっとり脂がしみだして来ます。シェフ曰く、脂の強い部位と無い部位のちょうど中間だとか。

　この肉は味が強く、赤ワインに全然負けません。肉を口に含んで味が口に広がり、ワインを一口、ワインの甘さと渋みが広がりますが、肉の味が負けることなくいい感じに混ざり合います。ふー、美味しい。そして肉に添えられている野菜を食べると、バルサミコ酢がほんのり甘く口の中をリフレッシュします。また、肉、ワイン、野菜と終わり無く楽しめます。

　この肉は本当にすごい。