はてなでブログを書いている借金玉さんが東洋経済オンラインでも記事を書いていました。自己肯定するのに理由はいらない、むしろ理由があっての自己肯定は理由がなくなったとき危ない。例えばテストの成績が良い・スポーツが得意・営業の成績が良いなど誇れることを理由に自己肯定していると、勉強ができなくなった・体を壊した・会社を首になったなどで理由を失ったときに、自己肯定できなくなる。そういった内容です。
記事の趣旨とは別に以下の文章が印象に残ります。
僕の場合、まだ希死念慮が抜けていなかったこのタイミングで、人生に絶望した友人から電話がかかってきたのが大きな救いになりました。 「死にたい。自分には生きる価値がない」と言う友人に対して、僕は極めて自然に「価値がなくたって死ぬ必要はない」と主張しました。
友人から「自分には生きる価値がない」と相談されたら、あなたはどう答えますか?
私なら「そんなことはない、君には価値がある。例えばこんな良いところがある、あんな良いところがある」と励ましたと思います。
しかしこれは「価値があるから生きて良い」あるいは「生きるには価値が必要だ」といった論理を肯定しています。
思い込みを止めよう、絶対なんてものはないなどと言いますが、思い込みをやめることはとても難しい。「価値があるから生きて良い」という思い込みから抜け、「価値が無くても生きて良い」と別の考え方をできる、そういう柔軟さが大事なんだと思います。
須藤元気さんが紹介していた4つの約束という本の中で、「思い込みをしない」を幸せに生きる指針としています。上で見たように「思い込みをしない」というのは難しい。こまめに考え方を相対化していく、つまり自分の考えに他の選択肢はないのかとチェックするしかないのでしょう。
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