kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



「神去なあなあ日常」(三浦しをん):都会っ子が林業にハマる話

神去なあなあ日常 作者:三浦しをん 発売日: 2014/01/24 メディア: Kindle版 小説「神去なあなあ日常」(三浦しをん)は、例えて言うなら、突然、異世界に放り込まれた少年が、そこで出会った仲間たちに助けられて冒険を繰り広げる物語だ。 この異世界の設定…

「光の帝国」(恩田陸):個々の短編が合わさって大きな物語をつくっている。

光の帝国 常野物語 (集英社文庫) 作者:恩田陸 発売日: 2017/04/28 メディア: Kindle版 膨大な物事を記憶する力、遠くの出来事を見る力、聴く力などの不思議な能力を持った一族を描いた短編集。 この一族は、穏やかで知的で権力志向を持たないという設定であ…

「夜のピクニック」(恩田陸):歩行祭という舞台設定が秀逸な本

小説”蜜蜂と遠雷”(恩田陸)は直木賞をとり映画化もされたことで知られている。私も、”蜜蜂と遠雷”を読んで大変面白く思った。そこで、次に恩田陸の"夜のピクニック"も読んだので、その感想を記します。 ”夜のピクニック”は、吉川英治文学新人賞や本屋大賞をと…

洗濯機を買い替えた

今使っている洗濯機が古くなってきたので、思い切って洗濯機を買い替えました。 まだまだ動くのだけれど、いかんせん20年前の洗濯機を使い続けるのは勇気がいる。20年と言えば、内部基板のはんだ付けが取れてもおかしくないし、電解コンデンサーがドライアッ…

「死」とは何か:米国エール大学の「死」の講義

米国エール大学では「死」についての講義があり、その内容をまとめたものが本書。この本を読んだメモを記します。 最初に、感想をまとめます。人は、普段、死ぬことを忘れて生活しており、死ぬ間際に慌てます。大病をして死を間近に感じた後は人生観が変わる…

人間ドックを受けたら、視力は要精密検査だった件

人間ドックをしっかり受けている。 過去に大病をしたことがある。前々から異常に気付いていたのだが、痛みが無いためしっかり病院で診てもらわず、放っておいたため悪化させた。そんなことがあったため、人間ドックの結果は気にするようにしている。 今回の…

南青山のルメルシマン オカモトで、満足のフレンチランチ

南青山にある フレンチレストラン「ルメルシマン オカモト」に行きました(最寄駅は表参道)。とても美味しかった。東京のフレンチの中で一番美味しい。 フランス料理は、バターのコクを効かせたソースで料理を食べさせるというイメージが私にはあります。バ…

エンターティメントとしての悪者探し

synodos.jp すごく面白かったので、メモを残します。 マスメディアは権力である。以下、コトバンクより。 マスメディアの持つ権力を指す言葉。大衆が大きな部分を占める社会において,その大衆に対して大量の情報を迅速に流布する媒体がマスメディアである。…

繰り返し読みをした「蜜蜂と遠雷」

恩田陸の小説「蜜蜂と遠雷」を読み返しました。読み返すと、1度目には気づかなかった部分が分かって面白い。今回は、1度目には気付かなかった部分を中心に記して行きます。 この小説は、四人のピアニスト(栄伝亜夜、風間塵、高島明石、マサル)を登場人物に…

「君たちはどう生きるか」:流行ったのが信じられない。倫理の本

君たちはどう生きるか (岩波文庫) 作者:吉野 源三郎 発売日: 1982/11/16 メディア: 文庫 「君たちはどう生きるか」 この本は、倫理の本だ。 漫画版が流行ったようで、書店に並ぶ様子をよく見かけた。 まさか倫理の本だとは思ってもみなかった。倫理の本が一…

病牀六尺(正岡子規):さすが、文章が美しい

病牀六尺 (岩波文庫) 作者:正岡 子規 発売日: 1984/07/16 メディア: 文庫 明治時代の俳人 正岡子規は34歳という若さで病死した。その晩年に病の床で書き続けた随筆集が、この病牀六尺。その文章は、悲観な色に染まることなく多様なことが綴られている。 この…

一度は食べたい有名店リリエンベルグで修業したパティシエのケーキ屋さん Hohes Lob

NHKのTV番組「プロフェッショナル仕事の流儀」のエピソード「緊急企画!プロのおうちごはん第2弾」に、リリエンベルグの横溝シェフが出ていた。それを見ながら、リリエンベルグのケーキが食べたいななどと思いながら、折角ならお弟子さんのケーキを食べてみ…

「多様性の尊重」と「多様性の推進」は、ずいぶん違う

note.com 上は、「多様性の尊重」というスローガンが、「多様性」ではなく「基本的な人権」の言い換えになっていると指摘している。 例として、学校の制服問題を挙げ、学校の制服の撤廃議論において「多様性の尊重」が語られるが、それは(服装の多様性の問…

愛用しているマイクロポアサージカルテープの効果

マイクロポアを愛用しています。これを使うと、傷の治りが早く、傷跡も綺麗になくなります。貼ったままお風呂に入れますし、お風呂から上がった後も張り替え不要で、貼りっぱなしです。

「がんと闘った科学者の記録」(戸塚洋二)の感想

がんと闘った科学者の記録 (文春文庫) 作者:戸塚 洋二 発売日: 2011/06/10 メディア: 文庫 本書の著者は、ノーベル賞を確実取ると思われていた物理学者が最後の11か月のブログから抜粋したもの。ブログだけあって、飾らない生々しい文章です。 この本を読む…