kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



財務3表一体分析法

財務諸表というのは、分かったつもりになっても分からなくなるものである。これまで何度か勉強を試みたが、しばらくすると忘れてしまう。また、「簿記が分からないと、財務諸表は分からない」という知り合いもいる。

それでも分からないままにしているのもまずいと思い、「財務3表一体分析法」を読んだ。この本は、企業の活動を

  • お金を集める
  • 投資する
  • 利益を上げる

重要な指標を

財務諸表の分析方法を

  • どうやってお金を集めているか
  • それを何に投資しているか
  • その投資した資産をいかに効率よく売り上げに変えているか
  • その売上高をどのように利益に変えているか
  • 以上の事業プロセス全体の中で現金がどのようにうごいているか

とざっくり割り切っていることで、財務諸表分析を分かりやすく説明している*1

第3章でドリルと称して、電機業界、百貨店業界、飲食業界、携帯電話業界等の分析を載せているところが、さらに理解を深めるのに役立つ。

この本を読む人は、読む前に「何故自分は財務諸表が分かりたいのか?」自問することをお勧めする。経理部門で働いている、あるいは投資をしたい、あるいは教養としての知識が欲しい等、色々理由はあると思うが、教養としての知識が欲しい人に適したレベルの本である。

財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)

財務3表一体分析法 「経営」がわかる決算書の読み方 (朝日新書)

*1:重要指標と分析方法が1対1対応しないので、これらの対応付けには頭を働かせる必要がある。