考える癖は口癖に現れる。逆に口癖は考える癖に影響する。いわゆる思考は言語によってなされる、ということであるが。「自分を変える魔法の口癖」という本のタイトルはこういった私の問題意識にぴったりであった。
この本の中で私の心に引っかかったのは、
- 言葉(口癖)の棚卸をする
- 自分がどんな口癖を持っているのか知ることは難しいので、意識して口癖を書きとめる
棚卸をやってみた結果、「でも。。。」、「○○と違って××(自分の意見)」という言い方が多いことが分かった。人に嫌われるパターンですね、これって。意識して治したい。
そのほかには、以下の言葉を使うというもの。
- 現在形でポジティブに語る
- 「調子良くなる」でなく「調子いい」のような感じかな。。
- 他人を応援する、
- 他人を褒める
自分の口癖を変えるために、「他人を応援する」、「他人をほめる」というのは面白いメソッドである。つまり、表現方法だけを変えるのでなく、中身から変えるのだ。確かに「人を褒める」のにネガティブな言葉は使いづらい。
そして、
- ポジティブ思考は、積極思考とは異なる。ポジティブ思考は楽天思考である。
- 何かを決めるとき(例えば、プロジェクトをGoするかnot Goするか)、良い面だけを見て進めるのをポジティブ思考というのではない。何かが起きた時(例えば、トラブル)、それがうまくいくと考えることがポジティブ思考である、という主張。(「楽天思考」という言葉も少し曖昧だと思うが、、)
- 楽天思考として次の3つを挙げている
- 自分に起きることは、いかなることも自分にプラスになることである。
- 自分に起きることは、いかなることでも自分で解決できることである。自分に解決できないことは、自分に起きない。
- 自分に起きた問題の解決策は、思いがけない方角からやってくる。だから、今お手上げ状態でも決してめげてはならない。
起きてしまったことはもうどうしようもない(過去は変えられない)ので、楽天思考でものを捉えることは、立ちどまらないために意味がある。
最後に
- 大きなこと、大きな結果を生むことを考える
自分で限界を決めていることがよくある。無意識に限界を設定しないためにも、大きなことを考えることは大切である。
全体を通して一番私の心に引っかかったのは、「大きな結果を考える」である。つまらない例だが、「どうすれば自分の成果が上がるか」と考えるより「どうすればグループの成果があがるか」って考えた方が楽しい。
- 作者: 佐藤富雄
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2008/12
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