人は、他人が知らないことを言いたくなる動物である。デールカーネギは、人は自分を重要たらしめんとするのにやっきであると言った。会議では、人は会議の目的を達成するためにではなく、自分が何かを知っていることをアピールするために何かをしゃべり、それが会議を混乱させる。
以前見た会議風景
A.「この問題の本質はなんだろう?」
B.「○○」
A.「それは本質ではないのでは?」
B.「でも、○○が問題の原因の一つであることには違いないんですよね」
A.「まぁ、、、、、」
AはBをたしなめることは、感情的なしこりを残す可能性があり、なかなかできない。そして会議は混乱していく。
ファシリテーションを会議の場でおくと、会議を効果的に進めることができる。最低限ホワイトボードに会議アジェンダ(会議の議論項目とゴール)を書いておき、ファシリテータがこれに基づいて時間配分するだけでずいぶん違う。
ファシリテーションで一番難しいのは、ファシリテータが「自己を重要たらしめん」ために何かを話すのを、ぐっとこらえることである。
ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法 (ファシリテーション・スキルズ)
- 作者: 堀公俊,加藤彰
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