サブプライムローン問題関連の本であるが、大局的にこの問題を扱っている。
そもそも金融は、実業を助けるためにあるのだが、金融が前に出てGDPを上げ出すと何かがおかしい。また、ファンドは、企業を買い、その企業を再生して、高値でその企業を売るのだが、この再生の手法は、コストカットに頼ることになる。コストカットは、短期業績を上げるには抜群であるが、長期的な成長を目指すものではない。
金融界は短期的な利益を志向するため、金融が前に出ると、長期的には経済の弱体を招く危険があるのあ。
本書の中で、「エクイティを負債で行えば、バブルになる」という言葉は頭に入れておいてよい言葉である。
- 作者: 神谷秀樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: 新書
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