情報メディア白書2008を今頃読み返していると、電通のレポートが載っていた。UGC(CGM)を含むコンテンツとメディアに関する内容。
- UGCは、一次情報としてのプロコンテンツを加工したものが殆どである
- ネット広告は、マス広告としての効果はさほど大きくない。そのため、コモディティ商品の広告媒体としてネットは4マス広告に劣る
- 日本の視聴者動向は、他律的な意思決定を行っている(例えるならば、隣の芝生の様子を見て自身の行動を決める)超大衆社会である
これを読でいてひとつの疑問が浮かんだ。超大衆社会においてロングテールは必要とされているのか?他律的な意思決定においては、人気ランキングが存在すればよい。企業の流す広告は眉唾と感じ口コミによるランキングに判断をゆだねている、というのが本当の姿であるかもしれない。だとすれば、多様性は表面上の薄っぺらなものであり、広告としてはクロスメディアによりただユーザとの接触時間を増やせば勝ちという戦略が本流となるのではないか。
色々な仮説を立てるきっかけをもらえる面白いレポートである。
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