kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



効率的な英語の勉強方法

英語の勉強はダイエットに似ている。どちらも、「たったこれだけの努力で、こんなにすごい効果!」という誇大広告的な唄い文句の教材が世の中に溢れている。みなさんの本棚には、たくさんの英語教材が並んではいないだろうか?苦手なものほどその教材がたまるものである。誇大な唄い文句に惹かれて教材を買いそして挫折を繰り返すためである。

英語を勉強する際に、目的を確認することが重要であるが、案外これを指摘する教材は少ない。目的と勉強方法が一致しないと、英語力は伸びないし、学習自身が長続きしない。例えば、あるヒアリング教材の体験者の声に、高校生から「これまで40点だった英語の点がクラスで一番に」的な文章が載っているときがあるが、疑ってかかるべきであろう。何故なら高校の英語試験の点を伸ばすにはヒアリング教材は適切でないためである。

英語を勉強したいと思い立ったら、まずその目的を確認しよう。

  • 学校の試験の点数を上げたい
  • 海外に旅行したい
  • 学術論文を速く読めるようになりたい
  • 仕事上、英語が必要である。
  • TOEICの点数をあげたい
  • 外国人と話がしたい

など、様々な理由がある筈である。

まず、学校の英語の試験の点数を上げたい場合は、ずばり教科書の音読が一番効率的である。教科書をテスト範囲の部分だけ毎日10回音読みするのだ。文法や和訳が分からなくても気にしない。とにかく音読するのだ。試験前一週間行えば完璧である。

海外に旅行したいというのが目的の場合、まず行き先がアメリカなのかイギリスなのかオーストラリアなのかはっきりさせよう。あとは、空港・ホテル・レストランで必要なフレーズを30ほど覚えればそれで十分である。ここでも暗記するだけでなく音読で覚えることが大切である。注意すべきことは、例えばレストランにしてもシステムが日本と異なることである。アメリカでは食事をしたテーブルで会計を行う(テーブルチャージ)。これを知らないと英語とは別のところでまごつくことになる。

学術論文を読むのが目的であれば、論文を読みながら単語帳やフレーズ帳を作るのがよい。やってみると、論文に出てくる英語がすごく限られたものであることに気付くであろう。

仕事での英語もまた学術論文と同じで、仕事相手の外国人が使う単語やフレーズを書きとめておくのである。自分が英文を書くときは、これのなかから文章を借りて表現を作るのである。

TOEICの点数については、別途書くことにする。

外国人と話がしたいというのが英語学習の目的であれば、目的が曖昧すぎるかもしれない。また、自分の上達を測る尺度がないため、モチベーションを維持するのも難しい。教材云々より外国人と話せる環境を探すことが第一である。

本気で英語を勉強しようと思う人は、英語達人塾をまず読むことを勧める。本気で英語を勉強するとは、例えば英語の文学作品が書けるレベルを目指すことである。これを読むとかえって自分は何のために英語を勉強するのか考えやすくなる。

英語達人塾 極めるための独習法指南 (中公新書)

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