kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



国際感覚

 経済のグローバル化が進展し、日本の製造業はアジアと競争しており、また規制緩和の外圧により海外からの企業(金融業)が日本に進出していることは、ご存知のことだと思う*1
 グローバル化した世界で大切なのは、各個人が国際感覚を身につけ、行動することである。ここで、国際感覚とは何か?が問題となる。海外のことをよく知っていることを国際感覚だと漠然と考えてはいないだろうか?それはただの海外知識である。知識を感覚にまで高める必要があるのだ。
 国際感覚とは、大前健一によれば、海外の顧客と国内の顧客が同じ距離に見えていることであり、中谷彰宏よれば、海外で起こったことが今夜のデートにどう影響するかを想像する力である。
 ガラパゴス携帯という言葉から分かるように日本人は国際感覚に乏しい。なぜか?原因は2つあると考える。一つは、英語に弱いこと。twitterやブログから多くの情報が流通する中で日本人だけがこの情報流通から取り残されている。もちろん和訳される記事も多いが、それは一般受けする鈍った(つまり、情報の肝心なところを丸めて、分かったような気になるだけの)情報だけである。尖った情報は和訳されないのだ*2。二つ目の原因は、日本国内に中途半端に市場があるため、まず日本市場を考えるためだ。日本市場だけで喰っていける企業は少ないし、今後一層少なくなる*3

 今度、就職活動の学生面談で、「アフリカでのビジネスをするとしたら、君はどう企画する?」と聞いてみようかな。

大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点

大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点

*1:こんな中内需拡大を叫ぶのはナンセンスだと思うのだが、どうだろう?日本の人口で現在のGDPを消費できる気がしない。

*2:尖った情報を必要とするのは尖った人間だけである。言葉を換えれば先端ニーズとは小さいものなのだ。

*3:グローバル化は止められないのだ。