kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



就職活動と自己主張 何を主張するか?

昨日、企業側として就職面接に出ると、学生はみんな同じことを言う。これは、ネットという共通の情報源を使って就職活動の準備を行っているからではないか、と書いた。
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20100207/1265529159

ネットにある情報はベストカレントプラクティスであり、就職面接の場で求められているのは、自分は他人と何が違って(差異)、その違いがどんな価値を生むのか(差異の価値)、ということである。そのため、差異のない模範解答的*1な自己主張からは、良い印象を受けない。

では、どうすれば良いのか?、と考えると、これが中々に難しい。
それは、他人との差異というのは、過去の積み上げで生じるものであり、急に考えたって出てくるものではないからだ。こう考えると、過去はすっぱり諦めて、未来に目を向けるのが良いように思う。つまり、自分はこれから何をしたいのかを考えるのだ。最初は、「立派な人になる」といった大雑把なので良いので、とにかく目標を立てる。次に「立派な人」ってなに?「立派な人にはどうやったらなれる?」と考えていく、ここから先は自分の価値観を素直に言葉にしていくと良い*2。例えば、「立派な人」は「研究を続けられる人」、そのために「企業で働くが別途研究活動は続けたい」などが浮かんだとする。じゃ、どんな研究を続けるのか?と徐々に考えを深めていくのである(この作業中はググるの禁止です。ググると他人と同じになるからね。)。

ここで大切なことがひとつ、それは目標にその達成日時も考えること。渡邉美樹さんも書いているように、夢は達成日時をいれてこそ目標になる。就職面接はあなたの夢を主張する場ではない。目標と同時にその達成日時を考えるのは、とても重要である。

ここまで書いて、上の話は山田ズーニーの「あなたの話はなぜ「通じない」のか」の5章の「2.初めての人に自分をどう説明するのか?」の節と同じ内容であることに気付いた。うーん、やはり他人と差異のある主張をするのは難しい(「原稿用紙10枚を書く力」の斉藤孝の考え方によれば、この記事も十分オリジナリティがあるとも言えるのだが。)。

あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)

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夢に日付を!渡邉美樹 2010年 カレンダー

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原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)

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*1:ベストカレントプラクティスということ。

*2:いわゆる、暗黙知形式知化という作業である