kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



コントラストAFの仕組み

コントラストAFの仕組みをまとめておく*1

 まずフォーカスがどの程度あっているかは、撮像素子に映った画像の周波数成分を計算し、その低周波成分の大きさで知ることができる(つまりピンボケの絵はボヤーっとしているということです。)。この低周波数成分をhで表わすことにする。このhを評価値と呼ぶことにする*2
 あるレンズ位置tでの評価値h(t)とし、レンズを少しだけ動かして評価知を計算するh(t+1)このとき、h(t)>h(t+1)ならばフォーカスが少し合ったことを意味するので、同じ方向にレンズを動かし、h(t+2)を求める。こうやってh(s-1)>h(s) h(s+1)>h(s)なる3点(s-1,s,s+1)を求め、h(x)を2次関数で近似するとh(x)を最小値とするxが分かり、これがピントの合ったフォーカス位置となる。
 この方法から分かる通りコントラストAFは以下の欠点を持つ。

  1. レンズ位置を少しづつ変えて撮影という手順を何度も繰り返さなければならないので、フォーカスが合うのに要する時間が長い(特にレンズが大きい場合は、これを少しづつ動かすのは、慣性の法則から大変。)
  2. のっぺりとした単一色のものを写真に撮ろうとするとフォーカスが合わせずらい*3

追記

2011年7月26日

 コントラストAFでは、少しづつピント位置を変えてコントラストを計算するため、レンズが重いとピント位置を変える動作そのものに時間がかかります。そのため、例えばパナソニックのGF1は、レンズの軽量化を行っているそうです。そのせいか、LUMIX G 14mm / F2.5 ASPH は湾曲が大きいようです*4
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000261380/SortID=13285668/ImageID=968742/
http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000261380/SortID=13285668/

 また、リコーのCX5は、パッシブセンサーで被写体までの距離を測定することで、コントラストAFの高速化を行っています。要するに、パッシブセンサーでAFのアタリをつけているわけです。
http://www.ricoh.co.jp/dc/cx/cx5/point3.html

*1:参考文献:特許公開公報P2007-199633

*2:hが大きいほどボヤーっとしたピンボケ度が大きい。

*3:これは、位相差AFでも合わせづらいのですが。。

*4:カメラ内で補正しているので画像にはあらわれません。安心してください。