kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



TTL位相差AFの仕組み

 デジタルカメラで主に使われているオートフォーカスの方式は、コントラストAF方式とTTL位相差AF方式の二つである。コントラストAF方式に関しては既にまとめておいた。
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20100315/1268605325

 さて、TTL位相差AF方式に関しては、ネットを探しても良い文献がみつからないのですが、ニコンさんのページに直感的に分かりやすい絵がありました。AF用のイメージセンサーに光を導いてその像の間隔が広いか狭いかでピント位置を決めます*1。このイメージセンサーは一列に並んでいることからラインセンサーと呼ばれます。ただ、撮影対象が縦縞だった場合、像の距離を測れないので、直角方向にもセンサーを配したクロスセンサーがあります。CANONEOS Kiss X3では9点あるフォーカスポイントの真ん中の一点のみがクロスセンサーになっています。
http://www.nikon.co.jp/profile/technology/core/software/caf/

まとめると、TTL位相差AF方式では

  • AFのためのセンサーを別途必要とする(コントラストAF方式と比べてコスト高)
  • 一度のAF計算によりレンズ位置が求まるため、高速なAFが実現可能ということである。

 それゆえ、シャッターチャンスを逃さないことを求められる一眼レフにはTTL位相差AF方式が使われることが多い。一方、低価格なコンパクトデジカメにはコントラストAF方式が用いられることが多い。