Subject to Changeという本を読んだ。
「製品でなく体験を売れ」という言葉が最近良く聞かれる。ユーザエクスペリエンスというやつだ。本書は、この手のことを書いた本とは内容の濃さで一線を画す。多くの「製品でなく体験を売れ」と論じる輩は、「新しい体験」を売れという。それに対して本書はどんな体験を売ることが必要か、売るべき体験をどうやってみつけるか、を記す。
本書中の「我々(開発者)は我々の顧客ではない」、「新しいユーザ体験ではだめだ、ユーザの欲している体験を売れ」というメッセージは重要だと思う。また、「ユーザーニーズとベストカレントプラクティスによる開発では他社と差別化できない」という部分は、正しいと思うが、、だからどうしてよいものやら。
なお、本書はページ数は少ないものの中身は濃いので、いわゆる速読には向かない。じっくり読んだほうが良い。
Subject To Change ―予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る
- 作者: Peter Merholz,Brandon Schauer,David Verba,Todd Wilkens,高橋信夫
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2008/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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