イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートは、社会の富の8割は、高所得者の2割に集中していることを明らかにした(富の偏在)。つまり、金を持っているほど効率よく設けることが出来る。言い換えれば、富めるものはそれゆえにさらに富、貧するものはそれゆえにさらに貧する、ということだ(富の正ループ)。
この富の正ループを止めるために、富の再分配が国家により行われる。それが税金である。高額所得者ほど高い税金を払い、集まった税金が定額所得者の補助に回る。これにより、富の偏在を是正しているのだ。
天下りがあると税金による国の事業の効率性が損なわれるため、富の再分配が阻害され、富の偏在が是正されない*1。天下りが何故いけないか?何かズルイ気がするからではなく、社会のシステムの効率を低下させることが、天下りがいけない理由である。
各省版事業仕分けにも期待したい。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100527/20100527-00000009-jnn-pol.html