「大人げない大人になれ!」(成毛眞)という本を読んだ。著者の成毛氏は、日本マイクロソフトの元社長。
大人げないって何だろう?この本を手に取った理由は、この問いが頭に浮かんだからである。本書で言う大人げないとは、
- 興味のあるものがある。
- 興味のあるものに夢中になれる
- 常識を疑うことが出来る
のことであるように思う。
著者の主張は、目標を立ててそれを実現することに心を砕くようなことはせず、ただ目の前に興味のあることをおき、それに夢中になれ、ということである。
本書の中で、お金の使い方は両極端が良い、と言っている。例えば、服はGAPだけどその上にはびっくりするくらい高い上着を羽織るというように。価値が分かるものには思い切って高い金を払い、価値の分からないものには思いっきり安い金しか払わない。この考え方は、好きですね。物の価値が分からないとき、口コミサイトで評判をあさっても、結局その製品カテゴリのランキングのそこそこのものを選んでしまうことがある。自分がこだわりの無いものは一番安いものを買っておけばよいのだ、調べている時間がもったいない。その代わり拘るものには金を惜しまない。上で述べた目の前の興味あるものに熱中せよというのは、これと同じ考え方でありつまり時間の使い方を両極端にせよ、ということである*1。
「大人げない大人になれ」というのは簡単だけど、実行するのはとても難しい。周りを気にする人には特に難しい。
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本
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*1:自分の価値観を明確にすることが必要で、これが難しいのが問題である。