kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



私の才能ってなんだろう?

才能って何だろう?先天的に持っていて努力では補えない私の強みのこと?これまで漠然としか思っていなかった才能について、「さぁ、才能に目覚めよう、あなたの5つの強みを見出し、活かす」という本は考えるきっかけをくれる。

才能とは、無意識に繰り返される思考、行動パターンである。
知識とは、学習と経験によって知り得た真理と教訓である。
技術とは、行動のための手段である。
才能、知識、技術。この三つが組み合わさって初めて強みが生まれる。
(中略)
自らの才能を正確に把握し、知識と技術でその才能を磨くこと、それが新の強みを築く鍵となる。

著者の立場は、才能とは天性に備えた行動パターンであり、この行動パターンを補強するよう知識と技術を身につけることで、強みを作ることが出来る。すなわち、まず才能ありきで、それに適した分野の知識と技術を身につけるべきということである。

自分にどんな才能があるかも分かっていない人たちのなんと多いことか。そういう人たちは経験さえ十分つめば、ほとんどのことが習得できると考え、(中略)出来る限り多くの知識や技術を習得すれば、結果的に弱点も克服でき、あらゆる業務をまんべんなくこなすことができるようになり、出生も出来ると思い込んでいる。これは危険な落とし穴である。

逆に、才能とのマッチングを無視して、知識や技術を身につけてもそれを強みとすることはできない。

では、自分の才能をどう把握すれば良いのだろうか? まず、才能を類型化し、自分がどのカテゴリに属しているかを考えること。詳細は本書で詳しく述べられている。この類型化を行っていることが本書の優れた点である。

さて、本書は、才能は天性のものであり、後天的なトレーニングによっては変化しない、というイデオロギーが根底にある。また、本書は、強みを伸ばし弱みはあまり気にしないという戦略を推奨しており、これは日本的な弱みの改善に注力するという戦略とは異なる。本書の主要な内容は、才能をみつける方法の紹介*1であるが、本書の背景にある考え方も整理しながら読むと、一つのフレームワークとして得るものがある。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

*1:本書ではストレングスファインダという方法を紹介している。本にユニークなIDが割り当てられており、ネットで診断が出来る。新しい本を買わないとこの診断はできないので興味のある人は本を買いましょう。