kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



キャプテン翼とドカベンの違いを考えると、グロバールマーケティングが分かる

グローバル化が進む一方で日本のガラパゴス化が解消されない。つまり、世界市場に向けて製品開発ができない。IBMの言うグローカライゼーションは、まず世界市場に向けてマーケティングを行うことの重要性が説かれている。

例えば、野球漫画「ドカベン」は約10年にわたって連載された大ヒット作品で、数々のアニメ化や映画化も行われた。一方、サッカー漫画「キャプテン翼」も約8年にわたって連載された大ヒット作品である。キャプテン翼ドカベンと異なり、世界各地でアニメ化されている。つまり、グローバルマーケットで成功しているのはキャプテン翼である。

この違いは、世界的に見ればサッカーが野球よりも人気スポーツであるためである。つまり、キャプテン翼はサッカーをモチーフに選んだ時点でグローバル市場を志向しており、それに対してドカベンは野球をモチーフに選んだ時点で日本市場を志向した、ということである(キャプテン翼の連載が始まった1981年当時、日本のサッカーは人気のないマイナースポーツであった。ある意味キャプテン翼が日本のサッカー人気を下支えし1993年のJリーグ開始につながったとも言える)。

日本企業は、まず日本市場で売れるものを考えて製品開発を行い、それをグローバルマーケットに売ろうとするが、これが間違いであることは、ドカベンキャプテン翼を比較すると分かりやすい。