2010年7月30日のモーニングサテライトによると、戸建て住宅が売れているようだ。キーワードは「景況感回復なき住宅ニーズ回復」である。
都心で住宅価格上昇
住宅市況に底入れの兆しが出てきました。東京の“城南地区”と呼ばれる世田谷区や目黒区では住宅地の実勢価格が今年に入って上昇しています。世田谷の一戸建て分譲地は1億円近い価格にもかかわらず先週即日完売しました。大手不動産販売業者は「リーマンショックの後不動産価格は2割から3割下落し、そこから今は1割上昇した」と話しています。
この背景には、住宅価格が下落し、かつ住宅ローン減税などもあるため、今が住宅の買い頃だということがある。
一方、郊外に関して言えば、マンションデベロッパーが昨年住宅地購入を控えたことから、戸建てデベロッパーが駅近の土地を取得できている。この土地を使った、立地の良い戸建てが売りに出されている。こちらもよく売れている。
要するに、景気が良いので住宅が売れているわけではなくて、値ごろ感があるため住宅が売れているのだ。
さて、今後住宅価格はどうなるのだろうか? 前向きに考えると、住宅が刺激する消費は裾野が広いため*1、住宅市場の好調さが景況感を回復させ、景況感が回復が住宅市場拡大を促すという正のループが回り、住宅価格は今後上昇するであろう。
いずれにしても、住宅ニーズは回復している。
*1:つまり、住宅を買った人は、家具や電化製品など様々なものを連鎖購入する。