日本の外交政策が揺れている。
表面的には色々あるが大局的にみると昨今の外交問題は3つの問題が3すくみ状態で日本政府は動けない状態にある。
一つ目の問題は、領土問題である。近隣諸国が領土問題で日本を挑発し始めている。尖閣諸島の領有権問題では中国が日本を挑発し、北方領土問題ではロシアが日本を挑発している。
二つ目の問題は、沖縄米軍基地問題である。米軍の普天間基地の移設問題が、日米の信頼関係に影を落としている。つまり、日本が戦火に巻き込まれた時、米軍がどこまで本気で日本を守るか世界が疑いを持ち始めている。さらに、日本の経済力が中国に抜かれたことも、米国の日本軽視を加速している*1。このような日米の信頼関係の希薄化が、上述の中国・ロシアの日本挑発につながっている。つまり、近隣諸国に日本は足元を見られているわけだ。
三つ目の問題は、財政問題である。事業仕分けで広く知られたように日本の財政は破たん寸前である。そのため、米国なしの国防を実現しようにも自衛隊を増強する予算が出せないでいる。
これらの三つの問題が3すくみの状態でいるため、日本の外交政策は揺れているのだ。これを解決するには、経済力を上げるしかないと思うのだが、こちらも農業を守るためにTPPに加盟できないなど、問題が山積している。