kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



専門のライターにはピンチか?チャンスか?:価格コムが専門家によるレビューを開始

 みなさんが何かを買おうか迷ったとき、どうしますか?多くの人はネットで口コミを探すのではないでしょうか。実際、ネットマーケティングにおいて口コミが果たす役割は非常に大きい。専門家の書く製品レビューはメーカーへの遠慮もあり批判的な情報が少なく、購買者からすると参考にならない、というのが口コミが流行った背景にある。
 そんな中、国内最大手の口コミサイトである価格コムが、カカクコム、専門家による製品レビュー記事を掲載開始した。一般ユーザの口コミ重視に傾き過ぎたと価格コムは考えたのだろう。私自身は、この試みは大変面白いと思っている。レビューを書く専門家は、一般ユーザのレビューと並べられることになるため、従来のメーカーに配慮したレビューを書くわけにはいかない筈である。下手なことを書けば、レビューした専門家が批判されることになりかねない。
 専門家は一般ユーザの書くレビューより質の高い記事を書くことを期待されている*1。一方、紙の雑誌に掲載されたものと違い、価格コムに記載されたレビュー記事は、実際の購入者からのフィードバックとも比べられるため、一層質の高い記事が求められる。
 専門家のレビューは、多くは試用した結果のレビューである。そのため、価格コムでは「製品を試用した専門家のレビュー」vs「製品を自腹で買った一般ユーザのレビュー」の構図となる。価格コムではどちらが有用な記事を書けるか試されることになり、専門家には高いハードルが課せられている*2

*1:質が低ければ専門家ではない。

*2:専門家は有用な記事を書けて当たり前、そうでないライターは淘汰されるだろう。