kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



を目指さない

「しがみつかない生き方」には「<勝間和代>を目指さない」という節がある。この節のテーマは、努力は必ず報われるのか? である。
通常、親や教師は子供に「努力は必ず報われる。だから頑張って」という。また、いわゆる成功者は「頑張ったから成功した」という。さらに、マスコミは「夢は必ず叶う。あきらめないで」と連呼している。このようなメッセージのシャワーを浴びて育つと、これらのメッセージを信じる子供が出てくる。つまり、『「努力は必ず報われる」のだから夢が叶わないボクは努力が足りないのだ』という考え方をするようになる。
一方、人生には努力以外に運というものがあり、いくら努力しても夢が叶わないときは叶わない。例えば、<勝間和代>が100人いたとして、果たして全員が成功するのだろうか?努力は成功の必要条件であって十分条件ではない。「努力すれば必ず報われる」わけではなく「努力しないと報われない」あるいは「諦めたらそこでおしまいです」というメッセージがロジカルには正しい。
自己評価の高い人間は、成功は自分の努力のおかげだと考え、失敗は運が悪かったと考える傾向がある。自己評価の低い人間は、成功は運がよかったと考え、失敗は努力が足りなかったと考える。先の「努力は必ず報われる」というメッセージは自己評価の低い人間を作り出すこととなる。
「<勝間和代>を目指さない」という節で香山リカの言いたいことはこういうことだと感じる。