kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



「書く力」と「読む力」を整理した

 ネット上にブログや書評を公開している人は誰しも、たくさんの人に読んでもらえると嬉しいものである。そんなこともあって、「「おもしろい書評」を書くために必要な7つの知識」という記事が多くのブックマークを集めているのもうなずける。
 この記事が書いてあることは、本の内容をまとめた書評ではなく、ライターの個人的な想いをその本の内容と絡めて書いた書評が、面白いというものである。実はこの考え方は、斉藤孝の「書く力」に述べられていることと同じである。斉藤孝は、個人の想いを本の内容と絡めるための具体的な方法も提示しているところが素晴らしい。その方法論の中に3色ボールペンを使ってアンダーラインを引いていく本を読むというものがある。
 これは、著者の主張として重要な部分と、自分自身が面白いと感じる部分を分けてアンダーラインを引くという方法である。実際にこの読み方を行うと、より深く本を読み込めることが分かる。
 この著者の主張と読者の想いを分けて本を読むという考え方は、妹尾堅一郎の『考える力をつけるための「読む技術」』で述べられている。データのリアルと情報のリアルを分けるという考え方にも似ている。


原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)

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