kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



デジタルカメラの選び方

 サブカメラとして新しくデジタルカメラを買おうと思った。すると、機種選びが随分難しいことに気付いた。そこで、頭の整理も兼ねて機種選びが何故難しいか、まとめて見ることにする。
 まずは、難しさの構造を分析する。次に、カメラ選びのガイドラインを考える。

カメラ選びの難しさ

 カメラ選びの難しさの要因には、カメラに起因するものと人に起因するの二つがある。

カメラの問題

 カメラには、撮影対象によって得手不得手があります。カメラの主要部品は撮像素子・レンズ・シャッター幕・画像処理エンジンです。暗い場所で綺麗な写真を撮るためには、撮像素子は大きく、レンズは大きくあった方が有利です。しかし、このようにすると、カメラが大きくなります。一方、スポーツでベストショットを撮りたいのであれば、連射速度が速いほど有利です。しかし、このようにすると、シャッター幕を駆動する機械部分は大きくなり、画像処理エンジンの消費電力が大きくなります。その結果、カメラが大きくなります。もし、性能を落とさずにカメラを小さくしようとすると、高価な材料・部品を使うことになりコスト高になります。
 このように、カメラの性能(暗い場所での撮影性能、連射速度等)、カメラの大きさ・重さ、コストはトレードオフの関係にあります。例えば、サッカーのような遠いところに被写体がいてしかもその被写体が激しく動くようなものを撮影するプロのスポーツカメラマンは、カメラの性能を高めるために、大きなカメラ・レンズと高いコストを我慢しています。一方、私のようなアマチュアカメラマンは、携帯性や値段が気になるところです。そのため、性能を犠牲にすることになります。その犠牲にした性能の特性により、カメラに撮影対象の得手不得手が出るのです。
 

人の問題

 世の中には、出かけたときに写真を撮る人と写真を撮るために出かける人の二通りいる。前者は出かけるのが目的でそのお気に入りの被写体を写真に撮りたい人で、後者は写真を撮るのが目的で被写体を求めて出歩く人である。
 前者の人がカメラを選ぶときは、比較的簡単である。自分が子供を撮りたいのか、ペットを撮りたいのか、旅行先のスナップをとりたいのかを考えれば、カメラの携帯性や値段からカメラを選ぶことができる。一方、後者の人のカメラ選びは難しい。いろんなものを撮影したいと思うと、どうしてもカメラの値段が高くなるし、携帯性も悪くなる。特に、初めてカメラ(あるいは一眼デジタルカメラ)を買う人は、自分がどこまでカメラにのめりこむのか分からないので、

カメラの選び方

 はっきり言って、絶対これが正しいという選び方は無い。でも、一つの考え方は示せると思う。
 まずは実例から。プロカメラマンの田中長徳氏が仕事で使うカメラは、5万円程度のソニーα200である。つまり、撮影条件さえ選べば写真の写りはカメラの価格には関係ないのだ*1
http://d.hatena.ne.jp/kota2009/20100103/1262480386
ただし、例えば、スポーツ選手や動物など不規則に動くものを撮りたい場合は、構図を選んでいる暇はないので、どうしても連射速度が必要になる。また、例えば、アイススケートのように、暗い場所で動くものをぴったり止めて写したい場合には、シャッター速度を速くする必要があり光量が不足するため、大きな撮像素子のカメラと明るいレンズが必要になる。
 このことから考えれば、本体が5万円程度のカメラを買えば写りは十分で、後はどれだけ難しい条件での撮影をしたいかを考えれば良い。そのとき、求める性能が連射速度なのか、暗い場所での写りなのかを区別すれば、カメラを選びやすくなる。

まとめ

 カメラを選ぶのは難しい。本体が5万円程度のカメラで写りは十分仕事品質というプロカメラマンもいる。しかし、激しい動きの被写体や、暗い場所での撮影をしたい場合には、さらに高価なカメラが必要。

追記

 アマチュアカメラマンが初めて買うデジタル一眼カメラとして、私はD7000を勧めます。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7000 18-105VR キット D7000LK18-105

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7000 18-105VR キット D7000LK18-105

 
 

*1:カメラの差ではなく、腕の差が重要になる。