インターネット上の情報が増大しつつづけている。過去の情報が失われることなく、新しい情報が日々追加されており、その結果情報が日々増大し続ける。一方で、意味のある情報が増えているかというとそんなことはなく、どちらかというとゴミのような情報が爆発的に増えている。その結果、インターネット上で意味のある情報に出会うことがだんだん難しくなってきている。もちろん、Googleのような検索エンジンは、有意な情報を探す有力な武器ではあるが、これだけでは足りなくなっている。情報を探す際に、自分が何を探したいのか分かっている場合は、キーワードを用いた検索は非常に効率よく有意な情報を見つける。しかし、曖昧な目的、例えば、「世界で一番楽しい夏休みの過ごし方」を探したい場合、適切なキーワード選択が難しく、検索結果に対してどの情報が自分が採用すべきものかの判断も難しい。
そんな中で、キュレーションあるいはキュレータという言葉が出てきた。佐々木俊尚氏によれば、
インターネットのキュレーターは膨大な数の情報の海から、あらかじめ設定したテーマに従って情報を収集し、それらの情報を選別する。そして選別した「これを読め!」という情報に対してコメントを加えるなどして何らかの意味づけを行い、それをブログやTwitter、SNSなどのサービスを使って多くの人に共有してもらう。
有能なキュレータが存在すれば、有意な情報を探すことはとても簡単になりそうである。しかし、自分にとって有能なキュレータをみつけることが難しく、本質的な問題解決にはなっていかないように私は思う。個々人の情報リテラシを高めていく、これ以外に方法は無いのかな、、、Open Issueとして考え続けたい。

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/02/09
- メディア: 新書
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