スマートグリッド、スマートシティ、スマートフォンと、なんにでも「スマート」が付くようになった。数年前の「ユビキタス」と同じだ。いわゆるbuzz wordってやつだ。
そんな中で、スマートテレビに関しては注視している。昔は通信放送融合が進化の方向と考えられていたテレビだが、インターネット広告の増加とその結果のTV広告激減。TV広告激減によるTV番組のマンネリ化と視聴率低下、そしてそれによる広告収入低下という負のスパイラルがTV局を取り巻いている。これは日本だけではなく、米国でも"Cord Cutting"運動(ケーブルTVを解約して、Youtube, Hulu, NetFlixを見ようというムーブメント)にさらされている。
要するに、昔の通信放送融合とはTV(TV局による電波放送)が51〜80%で残りが通信というイメージだったのが、いまやTVは斜陽産業となりTV局自身が通信にどう乗り換えていくか考え始めている。ところが、インターネットの世界ではTV局の支配が及ばないので中々うまくいかない。TV局というのは経済産業省の電波行政に守られた保護産業である。鎖国していたTV局に黒船Youtubeがやってきて、破壊的な影響を与えている。
一度つぎのどちらかをを試して欲しい。もう電波のTVを見る気にはならなくなる。
Olasonic 薄型テレビ用高音質スピーカー ブラック TW-D7OPT(B)
- 出版社/メーカー: 東和電子
- 発売日: 2011/06/16
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追伸
2011年8月5日
日経エレクトロニクスによると、TV業界はTV-boxをスマートにすることをあきらめかけているようです。上述のCord Cuttingのムーブメントに対抗するために、ケーブル会社がTV-boxだけでなくPCでも番組の視聴を認めた。これにより、TV-boxはリビングの王様という地位を奪われ、PCや携帯電話と並ぶただのTV番組表示装置に成り下がる。そうするならば、インターネットとの連携機能を作りやすいPCや携帯電話を中心に視聴者へ広告を打つことをTV局やケーブル会社が考えるのは当然である。