kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



ライティングのまとめ

 写真を撮るときの最大の難しさは、写真が見たとおりに写らないということだろう。これは、人間は目に入った情報を脳で加工しているが、カメラはレンズから入った情報を忠実に(加工せず)記録するためである。分かりやすい例が露出である。蛍光灯の下と白熱電球の下では、ものの色は違うのだが、人間は脳内情報処理で同じ色になるよう加工している。また、記録色と記憶色が異なるのも同じ理由である。
 ところで、オリンパスは、E-P3を開発するにあたり、再現(記録)ではなく表現(記憶)の道具となることを目指したといっている。しかし、私のような素人が表現するのは、なかなか難しい。この難しさの原因は、ライティングに関する情報が少ないためだと考えている。画面全体の色・明るさ・コントラストは画像編集ソフトで加工することが可能だが、質感をソフトで加工するのは難しい。撮影対象の質感や、周りの雰囲気を表現するテクニックがライティングである。
 そこで、一度ライティングについてまとめてみることにした。

ライティングのコツ

 小難しい理屈はおいといて、ライティングの定番はずばり、以下です。

  • 撮影対象の斜め後ろから光をあてる(光源1)。光源1の反対側から弱い光をあてる(光源2)

光源2は、白い紙で光を反射させても構いません。

ライティングの目的

 そもそも、何故ライティングなんてことを考えるかというと、光の当て方により、写真の立体感やコントラストをコントロールできるためです。まずは、下の写真を見てください。コンパクトデジタルカメラ(リコーCX1)でバラを撮影しました。

蛍光灯で撮影 左後ろからLED懐中電灯

随分雰囲気が変わると思いませんか?

下の写真は、左後ろからLED懐中電灯で照らし、右前にレフ版代わりの鏡を置いて移したものです。コンパクトカメラでもなかなか力作が撮れます。

バラ・パープルレイン バラ・オプティミスト

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