kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



かしこい人は上手な議論をする

 誰かと議論をすると、自分の意見に反対されることがある。そこで、ついムキになってその反対意見に反論しているうちに熱い議論になってしまうことがよくある。これが、実のない議論の典型パターンだ。相手か自分のどちらが先に根負けするかを競う形になるため、決着がつくまでに時間がかかることもよくある。一方、かしこい人と議論をすると、あっけないほど短時間で結論に至るものだ。

議論下手な3つの理由

 そもそも、上手な議論ができない原因は3つある。
 一つ目は、議論を勝ち負けだと思いがちなこと。相手の反論を認めてしまうと、自分が負けた気になり、反論に対して反論してしまうと反論の応酬となる。物事には利点・欠点が必ずあるため、何にでも反論できてしまうため、空しい時間が過ぎていく。
 二つ目は、答えのない題目で議論をしていることがよくある。たとえば、痩せるにはどうすればよいか、という題目で議論を始めたときに、お菓子を食べないという相手の意見に、それは厳しすぎると反対してしまう人がいる。これは、「痩せるにはどうすればよいか」という議題ではなく「努力せずに痩せるにはどうすればよいか」という議題で話をしているのと同じである。答えがないのである。
 三つ目は、物事を正解と不正解の二つに分けて考えてしまうことである。議論で出た意見を正解か否かで吟味するため、正解に近付かない議論をよくみかける。

かしこい人の議論

 かしこい人の議論を見ていて思うのは次の3つである。
 一つ目は、かしこい人は議論のオーナを意識している。その議論はだれのためにしているのか?その議論で解決しようとしている問題は、だれの問題か? もし、それが自分の問題であれば、相手の意見を黙って聞き、議論が終わってからそれらの意見の利点・欠点を吟味すればよい。
 二つ目は、かしこい人の議論は、議論相手を選んでいる。友人や先輩と議論することが有意義かどうかは、議題によるのだ。話しやすい人ではなくその議題にたいして知識や経験のある人を選んで議論する。
 三つ目は、かしこい人の議論は深追いをしない。相手の意見が間違っているときや不明瞭な時にそれを執拗に追及する人がいるが、かしこい人はそんなことをしない。相手が彼の意見を明快に説明できなくても、それはその程度の意見だと分類しておく。

かしこい人の議論をするコツ

 かしこい人のように議論をするには三つのコツがある。
 一つ目は、勝ち負けではなく問題がどこまで解決に近づいたかを意識して議論することである。
 二つ目は、100点満点の答えを求めないこと。自分の頭で考えて出した答えよりも良い答えが出たら、ラッキーくらいの緩い姿勢で議論に挑む。
 三つ目は、議論がどうどう巡りをしだしたら、口を閉じることだ。どうどう巡りの議論は、答えがない問題あるいは情報の足りない問題を議論している場合が殆んどだ。つまり議論では答えが出ないのである。