kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



ニコンのミラーレス機

カメラ業界的な分析

これまでパナソニックオリンパスSONYPENTAXがミラーレス機を投入してきましたが、ついにニコンがついにミラーレス機を出しました。NIKON 1マウントという独自マウントを採用しています。パナソニックは、(マイクロ)フォサーズマウント規格を決め、マウントの共通化を狙った戦略を進めていましたが、「PETAXが仕掛ける天下三分の計」で書いたように、その戦略はうまくいっていなかった。ここにきてNIKON1マウントが出現したことで、パナソニックの戦略は崩壊した。

http://www.nikon-image.com/sp/nikon1/2011/

 

EOS Kiss X50のコストパフォーマンスは異常に高い可能性がある」で書いたとおり、デジタル一眼レフカメラとコンパクトカメラの間の製品セグメントを、各社は今注力して狙っており、NIKONはこのセグメントにCOOLPIX P7100を投入していたが新たにJ1とV1を追加したことになる。
キヤノンはこの領域にX50を投入しており、この領域にはミラーレスではなく廉価版一眼レフでいく戦略だったように思える。しかしこのX50はミラーレスとはまともに戦えていないため、早々にキヤノンもミラーレス機を投入することになろう。このキヤノンのミラーレス機がマイクロフォーサーズマウントだと面白いのだけど、ま、独自マウントになると考えるのが順当でしょう。

 

NIKONのミラーレス機参入の意気込み

ミラーレス機を発表するにあたり、レンズを4本同時発表したところに、NIKONの意気込みを感じます。SONYのNEXは2本しかレンズがなくて上級者が買い控えていることを思えば、NIKONのレンズ4本(レンズのモックは6本)は立派です。

 

NIKONのミラーレス機の特徴

さて、NIKONのミラーレス機J1とV1の最大の特徴は、ミラーレス機でありながら位相差AFを実現していることです。これによる世界最速AFを実現しています。(「ミラーレス機のメリット・デメリット」で書いたように、ミラーレス機は通常コントラストAFを採用するため、本質的にAF速度は遅かった。)NIKONはこの点を軸に製品特長を仕上げているように思います。

例えば、AF追従での毎秒10コマ撮影を実現しています。一眼レフカメラでは、連射時にはミラーとシャッター膜を高速動作させるひつようがあるため連射性能は比較的高くはない。大体、毎秒4コマ以上の連射性能を持っていればその一眼レフカメラは中級機と呼ばれる。それなのい、J1とV1は(AF追従)毎秒10コマ連射という爆速ぶりです。ミラーレスならではの利点を追求した素晴らしい特徴だと思います。

また、J1とV1の世界最多の73点AFポイントも同様にAFを軸に特徴を作ってます。撮像素子に位相差AFセンサーを埋め込んでいますから、AFポイントも置き放題です。AFポイントが多いと、画面内で撮影対象物が移動したときに、これに追従してAFポイントを切り替えながらフォーカスを合わせ続けられます。つまりAF追従性能が上がるわけです。

主観評価

私の主観でJ1/V1を語ると、まずはそのコンパクトさが好きです。私はNIKOND90使いですので、気合をいれない時の撮影にJ1/V1を使うと思います。だとすると、これくらいのコンパクトさが良い。このコンパクトさを実現するために、撮像素子がCXフォーマットというフォーサーズより少し小さいサイズになっている。この撮像素子のサイズが写りにどう影響するかが気になるところであるが、PENTAX Qが非常に小さいサイズの撮像素子で、GF3やNEX-C3と良い勝負をするところを見ると、J1/V1も期待できる(「ペンタックスQの実力」)

またアクティブDライティング機能を有しているのもうれしい。D90を使っているとこのアクティブDライティングに助けられることが多いためだ。お役たち機能なのです。


http://www.dpreview.com/news/1109/11092118atthelaunch.asp

まとめ

NIKON J1/V1はAFの高速性がウリ、AF追従で秒10コマの連射は驚異的である。しかもそのボディは非常にコンパクトで、NIKONの一眼レフユーザはとても欲しくなるにちがいない。そして肝心な描写性能を知るには発売を待つ必要があるが、かなり期待できる。

追記

 レビュー記事が出ました。http://www.ephotozine.com/article/nikon-1-v1-first-impressions-review-17465
好印象のようです。特にAFに関してはべた褒めですね。サンプル画像もあります。

Speed - With 135 focus areas (Single-point AF) and Auto-area AF with 41 focus areas the focusing system on the Nikon 1 V1 is very responsive, and gives excellent control over what you are focusing on.

135フォーカスエリアのシングルポイントAFと、41フォーカスエリアの自動エリアAFは、とても反応が良くそして非常にうまく狙ったところにコントロールされる。

2012年2月5日

 ニコンの決算発表によると、ニコン1の売れ行きは好調のようです。業績予想が情報修正されました。
http://www.nikon.co.jp/ir/ir_library/result/pdf/2012/12third_2.pdf