RAW現像ソフトの比較 - kotaの雑記帳

　デジカメのマニアックなユーザに非常にウケているカメラが、GR Digitalである。色々とできないことが多いカメラであるが、ハマったときの描写力にはものすごいものがあるためである。さて、GR Digitalも第４代目のGRD IVが発売された。GRD IVのウリは色々あるが、私が注目するのは、画像処理エンジンが「GR ENGINE III」から「GR ENGINE IV」に進化し、高感度撮影時の色ノイズの低減を実現していることである。

　この画像処理エンジンの代わりをするのがRAW現像ソフトであるから、私のGR Ditigal IIIもRAW現像ソフトを使うことでGRD IVを凌ぐ画質を実現するに違いない。そう考えて、最近はRAW現像ソフトを調べている。RAW現像ソフトにはフリーのものから高いものまで色々あるが、最終的にはSilkypix Studio Pro 5とAdobe Lightroom3の二つが性能的に良かろうということが分かった。ネットの記事を見ていると、批評しているのが各々のソフトのどのバージョンのことなのか分かりづらくて困る。幸いにも両方のソフトとも１カ月の無料使用ができるので、其々試してみた。以下、その感想である。

SilkyPix Studio Pro5

良い点

　画質を追い込んでいくときのパラメータ調整のやりやすいユーザインタフェース（これは好みの問題だけど）。また、Webページも充実しており、更新頻度も多い。私にとっては、RAW現像ソフトで何ができるのか、RAW現像ソフトをどう使うと良いのか、どんなときに何をすればよいのか、といったソリューションが大切なので、Webページで事例報告が豊富なことはありがたい。また、日本製のソフトであることもありがたい、日本人が好きそうな絵に仕上げやすい（Lightroomは写真を自然に仕上げるよりも、アーティスティックに仕上げることを目指している印象を受ける）。

悪い点

　私の古いPC(Celeron1.3GHz)では、Lightroom3と比べると少し処理が重い。

Adobe Lightroom3

良い点

　Silkypixに比べて少し処理が軽い。Facebookにアップロードする機能がついており、便利。

悪い点

　ホワイトバランスの自動設定が大きく外すことがあるのが欠点である。これではホワイトバランスの自動設定は全く当てにならない。SilkypixにはないLightroomの明らかな欠点である。


オリジナル	Lightroom3でホワイトバランス自動設定

　また、Webの資料がわかるようでわからない内容であること（「カタログ」機能を未だにどう使っていいのかわからない）。RAW現像ソフトというよりも、写真管理ソフトという感じで私にとって不要な機能がたくさんあること。

まとめ

両者をRAW現像ソフトとして見た場合、できることも性能もまぁ同じ。後は細かい違いで選ぶしかない。個人的にはSilkypixが肌に合うんだが、最後は値段で決めることになりそうである*1

追記

結局、Lightroom3の乗り換えキャンペーンの安さに負けて、LightRoom3を買いました。一つ買えば、PC２台までインストールできることも魅力でした。

How many computers are covered by a single license of Adobe Photoshop Lightroom 3?Subject to the terms of the software license agreement, the primary user of the computer on which Adobe Photoshop Lightroom 3 is installed may install a second copy of the software for his or her exclusive use on either a portable computer or a computer located at his or her home, provided that the software on the second computer is not used at the same time as the software on the primary computer. Lightroom is sold as multiplatform software, which means it can be installed on either Mac OS X or Windows.

　Lightroom3は機能が多いので、解説書籍(プロフェッショナルワークショップ LIGHTROOM 3)も買いました。この本が分かりやすくてかつ、しっかり中身が書かれていて良い本だった。

追記２

　Lightroomを使い始めてそろそろ10か月経つが、すごく便利に使えている。なによりLightroomにして良かったと思うのは、動作が軽い点。旅行に行くと、200毎程度の写真は普通に撮る。Lightroomは、ストレスなくRAW現像の際のパラメータ調節ができる。また、プリセットも便利で、同じパラメータで数百枚の写真を一気に調整ということも簡単である。