「イイ人はイイ人どまりか？」というエントリを読んだ。
上位25％の同調性が高い女性は平均よりも11.1％稼ぎが少ない。男性の場合は7.8％少なかった。
もっとも誠実な部類に分類される男性は平均よりも7.1％所得が少なく、女性の場合には8.7％少なかった。
この情報から
同調性が高すぎる人はアグレッシブさや貪欲さなどのほかのビジネスに必要な要素が低いために所得が低くなるのかもしれない。
このように考えるのは、ありがちではあるが実は正しくない。人は相関のある事象をみつけると、そこに因果関係を探してしまうが、必ずしも因果関係があるとは限らない。例えば、冬には風邪をひく人が増えるが、風邪の原因は冬ではない。
イイ人の件では、稼ぎの少ない生活をするとイイ人になるのかもしれないし、年齢が低いときは稼ぎも少なくイイ人でもあるのかもしれない。
繰り返すが、相関のある二つの事象（稼ぎとイイ人）の間に、因果関係があるとは限らない。しかし、人は因果関係で説明しようとするものだ。やりがちな間違いとして注意しよう。
