kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



教育改革って何だ?

 「教育は最小の効率で作られる商品ではない〜「内田樹の研究室」より転載」というエントリが良く書けている。教育改革に対する教育側の主張を理解するに最適だと思う。簡単にまとめると

教育は最小の効率で作られる商品ではない

ビジネスにおいては「マーケットは間違えない」というルールでゲームをやってますから。正しければ儲かり、間違っていれば倒産する。それだけのことです。でも、実際には設立された株式会社のうち、20年後まで生き残っているのは100社に1社程度でしょう。会社ならそれでいい。でも、こっちは生身の人間が相手なんです。1%なんていう歩留まりで教育モデルを試すわけにはゆきません。100人中99人は「教育に失敗しました」というようなことを教師は言う訳にはゆかない。
教育はビジネスと同日には論じられないというのは、そういうことです。失敗が許されないんです。

学校教育の目的は、次世代においてこの集団を支える成熟した市民を一定数(全部とはいいません)、継続的に供給していくことです。それが教育の第一目的です。最初で最後の目的です。

ご説ごもっともだと思います。
ただ、教育改革の論点は、

  • 教育の歩留まりを上げるにはどうすればよいか?
  • 成熟した市民の数あるいは質をどうやれば上げることができるか?
  • 教育側の努力は今のままで十分か?

だともいます。これらの点に関しては、何も答えていないのが残念です。

以下のようにご自身が認められているように、今の教育はうまくいっていないのですから、何か改革は必要だと思います。

日本は世界三位の経済大国ですよ。これだけの経済大国でありながら、世界に対してなんら強い指南力を発揮できないでいる。国際社会で侮られている。それは事実です。でも、それは日本に「金がない」からじゃありません。軍事力がないからでもない。日本に大人がいないからです。