kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



使い方は分かるけど、どう使っていいのかわからない

 使い方は分かるのに、どう使っていいのかわからないものがある。例えば、iPadを買ったが、これを仕事にどう使っていいのかわからないとか、twitterFacebookをどう使っていいのか分からないとか、RAW現像ソフトをどう使うと素晴らしい写真に仕上がるか分からない等を挙げることができる。何故、そんなことが起こるのだろうか?

 これを一般化して考えれば、ツールの使い方は分かるが、そのツールをどう使うと目的の達成に貢献するかが分からない、という状態である。これは、ツールの直接の機能・効果が、ツールを使う目的とかい離しているために生じる。上の例だと、iPadというツールの機能はインターネットにアクセスすることであるが、インターネットにアクセスすることと仕事の効率を上げることととの間にかい離があるわけだ。このかい離を解消するのは中々難しく、「スキル」に類する能力を身につけることが必要になる。では、その「スキル」をどうすれば身につけることができるだろうか?

 正攻法は、目的を達成する「スキル」を愚直に磨くことである。例えば、仕事を効率よく行う「スキル」を磨き、その「スキル」の中にインターネットの活用があればiPadとつながる。しかし、この「スキル」を磨くことは容易ではない。それでは、ツールを使いこなす「スキル」を磨くことで目的を達成できるかというと、こちらは絶望的に難しい。iPadを使いこなす努力をいくらしても仕事の効率化はできない。

 こう考えると、なぜiPadを買ってしまったのだろう?と思うかもしれない。実はその理由は簡単である。仕事の効率化という難しさに比べ、iPadを使いこなす手間のほうがはるかに簡単であることと、その簡単さに目がくらんでiPadを買う目的を忘れてしまうためである。

 このように、ツールの機能とツールを使う目的の間にかい離があり、そのかい離に気づけないとき、ツールを買ったもののそれをどう使っていいのか分からないという状態に陥る。