kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



電子書籍を巡る問題 デジタル技術というモンスター

スキャン代行業者提訴で作家7名はかく語りき」によると、大沢在昌さんは

海賊版電子書籍が大量に流通するきっかけとなりかねないスキャン代行事業を展開していく人たちを看過するわけにはいかないだろうというのが私個人の考えです。“

と語ったという。音楽業界で起きたことのアナロジーで考えれば、スキャン代行事業を禁止しても海賊版電子書籍の流通を止めることはできない。紙の本をスキャンすることは誰にでもできてしまうためだ。海賊版電子書籍を止めるには、紙での本の流通を止めて著作権管理されたデジタルデータで本を流通させる以外にない。

一方で、、Richard Stallman*1によると、著作権管理技術は「ユーザーの自由を犠牲」にするものであるという(「ストールマン、現代の電子書籍に抗議 企業が規定した読書体験しか得られない」)。

 Stallman氏は例として、Amazonの「Kindle」を持ち出した。「印刷された本なら匿名で購入できる自由があるが、Kindleにはこの自由がない。Amazonはユーザー情報とユーザーが何を読んでいるのかなどの情報も持っている。このリスクは寛容できない。人権の危機だ」

 購入だけではなく、貸与、譲渡、売却など、その後の権利も奪うものだと指摘。そういった点で、Kindleは搾取を意味する「Swindle」だと言う。「Amazonはユーザーに対し、本を所有できないと言っているようなものだ。われわれが得られるのは本を読むためのライセンスにすぎず、Amazonが規定した制限の下でしか読書体験を得られない」

まとめ

 紙の本が流通する間は海賊版電子書籍は止められず、著作権管理された電子書籍はユーザの自由を奪う。困った、、解がない。。。

*1:GPL推進の大ボスです