kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



少子化対策としての東京大学秋入学

 東京大学が秋入学に向けて動き出すことを決めた。
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen02/pdf/20120120press.conference.pdf

 殆んど語られていないが、東大がこうした動きを行う理由は、少子化対策のためだと推測している。高校を卒業する人口は年々減少しており、大学の数が余ってきている。これに伴って大学生の数は減り大学の経営は困難になっている。現在、大学の合併が進んでいるのはこういった事情がある。

 日本の若年人口が減る以上は、海外からの留学生を受け入れる以外に選択肢は無いわけで、留学生を呼び込むための施策として、東京大学は秋入学の実現に向けて動き出したわけだ。私がすごいと思うのは、東京大学は他の大学にも秋入学を呼び掛けていることである。複数の大学が秋入学を実施することで、JAPANブランドとして留学生を呼び込むことが可能となる。

 大学経営以外の観点からも、優秀な学生を海外から呼び込むことで、研究の質の向上や、留学生と日本の学生の競争激化による日本人学生の研究の質向上さらには英語力強化も期待できる。

まとめ

 東京大学の秋入学化は、少子化対策、研究の質向上、日本人学生の向上と、大きな波及効果を狙っている。島国根性で変化をつぶしてはいけない。