「三井厚労相、生活保護見直しに言及」というニュースを見ました。その内容は、生活保護を受けている人の医療費を無料から有料にすることを検討する、というもの。
「全部を無料ということも、これはあり得ないだろうなということも含めて、検討していきたい」(三井辨雄厚労相)
生活保護費は、生活費や住宅費、医療費などで構成されていますが、医療費がおよそ5割を占めていて、2010年度では3兆3300億円のうち1兆5700億円に上ります。
ことの是非を置いておいて、生活保護受給者に1.6兆円の医療費がかかっているという点が興味深い。
一方、日本の医療費は全体で37.8兆円で、そのうち17兆円を70歳以上の人が使っている。
http://blogos.com/article/47676/
また、このお金を払っている側としては、最低でも毎月5.8万円を払っている(wikipedia:健康保険)。
さらに、診療時に病院に払うお金は、昔は1割を患者負担だったが、今では3割負担に増額になっている。
お金の流れをまとめると、
- 医療費 年間37.8兆円
- お金の入り:毎月最低5.8万円を給与収入のあるものから集めている
- お金の出:17兆円を70歳以上で使用、1.6兆円を生活保護受給者が使用
今後の議論の予想
- 医者・病院の取り分が多い、よって減らすべし(誰かがとりすぎている:医療関係者悪人説)
- 医療費を使用している人により負担を重くすべし(世代間格差是正目指すべし:使用者負担説)
- 現役世代からもっとお金を払うべし(含む消費税増税)(現役世代はもっと頑張れ:社会保障を厚くする説)
この他にも、赤字国債発行して結論先延ばしという作戦も想定されます。