kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



デジタルカメラにおけるイノベーションのジレンマ

デジカメが売れない

三洋、デジカメ事業売却=年度内にもファンドに

三洋電機と言えば、デジタルカメラOEMメーカとして一世を風靡した会社である。パナソニック三洋電機が吸収合併された後も、パナソニックとは別会社としてOEM生産を続けていた。しかしながら、とうとうデジカメ事業を売却することになったようです。

また、昨日発表されたオリンパスの決算においても、デジタルカメラ事業は赤字である。

敵はスマートフォン

デジタルカメラが売れなくなってきた最大の原因は、スマートフォンの普及である。スマートフォンのカメラの性能は年々向上しており、今やカメラはスマフォで十分というユーザが世界的に増えている。

イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ」という名著がある。本書では、主流の製品(デジカメ)に比べ性能の劣る製品(スマフォのカメラ)が、技術の進歩に従って性能を上げることで、ユーザを主流製品から奪っていく事例を分析している。

デジカメがスマフォに押されて売れなくなってきている様子は、まさに「イノベーションのジレンマ」に記されている通りである。本書によれば、デジカメがスマフォを巻き返すことは、かなり難しい。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)