デジカメが売れない
三洋電機と言えば、デジタルカメラのOEMメーカとして一世を風靡した会社である。パナソニックに三洋電機が吸収合併された後も、パナソニックとは別会社としてOEM生産を続けていた。しかしながら、とうとうデジカメ事業を売却することになったようです。
敵はスマートフォン
デジタルカメラが売れなくなってきた最大の原因は、スマートフォンの普及である。スマートフォンのカメラの性能は年々向上しており、今やカメラはスマフォで十分というユーザが世界的に増えている。
イノベーションのジレンマ
「イノベーションのジレンマ」という名著がある。本書では、主流の製品(デジカメ)に比べ性能の劣る製品(スマフォのカメラ)が、技術の進歩に従って性能を上げることで、ユーザを主流製品から奪っていく事例を分析している。
デジカメがスマフォに押されて売れなくなってきている様子は、まさに「イノベーションのジレンマ」に記されている通りである。本書によれば、デジカメがスマフォを巻き返すことは、かなり難しい。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2001/07/01
- メディア: 単行本
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