著者はアメリカ人の国際ビジネスマンで、全日空や東京ガスの社外アドバイザーを務める日本通である。その著者が、外から見た日本について書いたのが本書である。
この本を書くにあたってひとつ決めたことは、欧米人、とくにアメリカ人の悪い所は棚に上げて、国際ビジネスマンとして経験した気になることを、愛情と刺激を持って伝えるということでした。
本書の中で私の印象に残ったのは、「上司の役目はアドバリューにある」という部分です。日本では部下の提案にダメ出しをするのですが、欧米では部下の提案にポジ出し(良い部分を指摘)し、さらに良くするための提案(アドバリュー)をする。
私も経験がありますが、部下の提案にダメ出しをするよりもポジ出しをする方が、最終的に良い提案になることが多い。ポジ出しの難しさは、上司のアイデアを加えてもその提案が合格点に達しない場合(ほとんどそうですが)、上司のアイデアでは不足なことを部下に伝える勇気が必要なことです。
勇気を出してポジ出しあるいはアドバリューをキーワードに仕事をすると、生産性が上がると思います。
- 作者: マリヨン・ロバートソン
- 出版社/メーカー: ファーストプレス
- 発売日: 2006/04/21
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (6件) を見る