「世界で一番シンプルな時間術」というタイトルに偽りなく、本書は時間とうまく付き合う方法をシンプルにまとめている。
そもそも時間術とは何かというと、生産性を挙げるためのスキルである。Life Hackのほとんどはこの時間術に関するものだと言ってよいほど普遍的なテーマである。そんなよくあるテーマの中で本書が抜きんでている点は、時間術の限界を明確に示していることである。この限界とは、管理できる時間とは全体のごく一部にすぎないことである。例えば、今日の午後からは勉強しようと思っていても、来客や仕事はこちらの都合とは関係なくやってくる。このように立てた予定が100%実行できることはまずない。
だから、時間術のポイントは、やるべきことを減らすことと、柔軟に時間を使うことの二つである。特に時間を柔軟に使うたことに言及した本を、私は初めて読んだ。大切なのは、できなかったことではなく、これからやるべきことに集中することだ。常に今の時間で最優先事項を行おう。そのためには、何をすべきかToDoリストを整備することが大切である。
- 作者: W.T.キュステンマッハー,R.キュステンマッハー
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2006/12/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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