kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



三菱自動車がリコールに消極的と指導される

 wikipedia:三菱リコール隠しと言えば、三菱自動車が車両の欠陥を知りながらリコールを行わず、結果的に死亡事故まで発生した事件である。この事件により、会社存続が危ぶまれた。

2004年4月22日に筆頭株主であるダイムラー・クライスラーは財政的な支援の打ち切りを発表した。これを受けて2002年6月から三菱自動車工業最高経営責任者(CEO)を務めているロルフ・エクロート社長は辞意を表明している。

 その三菱自動車がリコールを申請しないということで、国土交通省に厳重注意された。

 こういう似た事件が起こることを見ると、企業文化を変えるのは難しいのだと改めて感じる。企業文化とは、企業の個々の従業員が何を大切だと考えるかという、優先順位(あるいは価値観)である。例えば、安全性、コスト、効率、売上高の中での優先順位を従業員がどう考えるかである。

 こういった優先順位を決めるのは経営者である。経営者が記者会見で立派なことを言っても、社内の従業員に向けて示す優先順位に従業員は従う。経営者による賞罰の態度(何を褒め、何を叱るか)によってのみ、従業員の考え方に影響を与え、企業文化として定着する。つまり、経営者が長期にわたり繰り返し一貫した賞罰の態度を取ることでのみ、企業文化は変わる。企業文化を変えるとは、働く人間の価値観を変えることであり、これはなかなか難しい。場合によっては、利益を下げることにつながる。よって、企業文化を変えることができるのは経営者だけなのだと思う。