kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



詭弁には、そのまま返しが有効

大阪市長の橋下さんのtwitterを見ていて、詭弁を仕掛けられたところを見事に反論しているものを見つけました。是非見習いたいと思いました。

毎日新聞は僕に生徒の話を全部聞けと言うのか。それでは組織は誰が指揮するのか。その理屈だと毎日新聞は発行する度に、社長が全部取材に行かなければならなくなる。記者とデスク、編集長、経営者は違うはず。僕は組織から上がってくるありとあらゆる情報を基に判断をする。必要な場合には現場に出向く

ここでそのまま入学を認めることこそ、受験生のためにはなりません。 - 2013年01月23日(水)のツイート

 毎日新聞が橋下市長に正確にはなんと言ったのか不明ですが、おそらく「生徒の声を十分聞くべきだ」と批判したのだと思います。この批判のずるいところは、橋下市長がどれだけ生徒の声を聞いたとしても、「十分でない」と反論できることです。この点で毎日新聞の主張は詭弁だと言えるでしょう。

 そこで、橋下市長は、「生徒の声を十分聞いた」かどうかを論点とせず、「情報は十分集めた」と答えた上で、「毎日新聞の社長は全ての現場にでているのか?」と毎日新聞の詭弁のロジックを拡大して相手に問い返しています。この問い返しの秀逸なところは、もともと詭弁であるためやり返された方は答えることが非常に難しいことと、自身のロジックであるため「それは詭弁だ」と言い逃れができない点です。

詭弁にはそのまま返しが効きます。

詭弁論理学 (中公新書 (448))

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レトリックと詭弁 禁断の議論術講座 (ちくま文庫 こ 37-1)

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