バラの剪定や花がら摘みに関して、まとめておきます。本やネットの情報は、分かりやすく書こうとしすぎて情報が混乱している場合が多いように思うため、詳しく書いてみようと思う。
そもそもバラを切るケースは、4つあります。
- 春の花の後に花がらを摘むケース
- 夏のすかし剪定
- 秋の花の後に花がらを摘むケース
- 冬の剪定
其々についてやり方が異なりますので、分けて考えるのが良いでしょう。
春花の花がら摘み
これを行う理由は、花がらを長くつけておくと実ができるため、これによる株の消耗を防ぐことです。一般にバラは深く切るほど大きい花が咲きますが、次の2番花が咲くまでに時間がかかることになります。春は暖かくなっていくため、2番花が咲くまでの時間は問題にならないため、いくらでも深く切ることができます。そこで、大輪の花のバラほど深く切ります。ハイブリッドティは花から5枚葉で2〜3枚下を切るのが普通です。一方、中輪のバラはいくら深く切っても花の大きさには限度がありますので、浅く(5枚葉で1〜2枚下)切ります。
夏のすかし剪定
7月ごろになると株が茂ってきます。もし風通しが悪いようでしたら、すかし剪定を行います(風通しが良いならば行わなくてもよい)。すかし剪定は、枝の混み合っている部分を、細い枝から切り落としていきます。
私は夏のすかし剪定をしなくても大抵の場合困らないと思っています。
秋花の花がら摘み
秋花の花がらを摘む理由は、2番花を咲かせるためです。秋はどんどん気温が下がっていきますので、なるべく早めに花がらを積むことが大切です。また、(ハイブリッドティのような)大輪のバラであっても極浅目(花のすぐ下)に切るのが良いようです。
冬の剪定
冬の剪定を行う目的は、主にバラの樹形を整えることと、大きさを抑えることです。また、元気な株と弱っている株で切る場所が異なります。
まず、元気なバラはどこで切っても春に良い花が咲きます。ですから、気にすべきは来年の株の大きさだけです(植えている場所のスペースに余裕があれば冬剪定する必要もありません)。また深く切ればそれだけ花数が減ります。私は半分の高さで切ることが多いです。
一方、元気のない株は、翌年咲かせると弱るため、深く(高さを1/3にするくらい)切ります。また、弱い枝も切り取ります。
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