kotaの雑記帳

日々気になったことの忘備録として記していきます。



顧客志向というアホな戦略

 戦略を立てるとき、顧客志向であることを起点に考える人がいる。そんなアホなと思わないのかな? いまだにコンサルとかそういうことをいう人がいるんだけど。たしかに、他人にはアドバイスいやすい言葉ですよ「顧客志向」って。

  1. あなたの顧客は誰? 
  2. その顧客のニーズは何? 
  3. そのニーズを満たすために何をするの? 

ってな感じで話を進められるからね。
 でも、いざ自分が当事者として上のステップで考えようとすると必ず詰まるんだよ。(そうして、コンサルニからあなたは顧客理解が足りませんねって、言われるて、なんだかなぁって気になるんだ。)

 1990年代は、顧客志向の時代だったんだよね。お客様は神様ですって、やつです。2000年代には、顧客が喜ぶならば世界中から他社の技術を集めてきて製品やサービスを提供するようになった。「アライアンス」や「M&A」ってやつです。
 2010年代には顧客志向ってもう終わっているんだ。だって、顧客ニーズとそれを満たす製品・サービスはもう洗い出されているからね。何か新しい製品が流行したとき、それが顧客ニーズを満足したからですっていう解説を耳にするけど、それは順序が逆なんだってば。新しい製品が新しい顧客ニーズを作ったんだってば。
 
 あるかないかわからない顧客ニーズにアタックするためのリスク低減手段だったり(要するに数撃たなきゃいけないので)、一つの製品・サービスに必要な技術や資源が多様になってきているので、他社と組むってとても大切になってくる。で、他社と組むに当たり考えなきゃいけないのは、なぜ相手は自分と組むんだっけ? っていう問いだ。相手にとっては組むのは他の誰でもいいんだ。ここまでくると、自分の「強み」ってやつが必要になってくることが分かる筈だ。