第2次世界大戦に敗れた後「従順ならざる唯一の日本人」と呼ばれたwikipedia:白洲次郎の邸宅跡が町田市にある。その名も武相荘。武蔵の地と相模の地の間にたっている家だから武相荘というのが表向きの理由。”無愛想”に引っ掛けているのは誰でもわかること。
この武相荘に行ってきた。農家を少しずつ直したという家は、なかなか落ち着いていて気持ちの良い空間だった。白洲次郎は昔で言うちょい悪おやじで、Principle(原理、原則、信条)という言葉を大切にしていた。
プリンシプルを持って生きていれば、人生に迷うことは無い。
プリンシプルに沿って突き進んでいけばいいからだ。
そこには後悔もないだろう。
うろ覚えだけど、「物事はそのものよりも、それにかかわっている原則が大切なんだ」と言ったそうだ。その彼のプリンシプルから出た言葉だろうか、「弱いやつが強いやつに組み敷かれるというのはよくあることだ。それでも弱いやつも正しいことを言っていかねばならぬ。」と言った(強いやつとはアメリカ占領軍、弱いやつとは敗戦国の日本のこと)。
遺言書には、こんな二行だけが記してあった。
葬式無用
戒名不用