「雑談力が上がる話し方」(斉藤孝著)は、雑談に対する認識を変える本だ。
苦手な人と二人っきり、会話も無くて無言の時間が続く。そんな気まずい時間を無くすために、雑談をすると思っている人は多いのではないだろうか。本書では、雑談とは人間関係の地ならしをするためのものであるとしている。つまり、気まずい時間を埋めるために雑談するのではなく、苦手な人との関係を改善するために普段から少しずつ何度も行うものである。
本書から雑談の3原則を導くと
- 中身の無い話をする
- 雑談は短くて良い
- 雑談では結論を出さない
となる。
雑談では中身の無い話をする。「今日はいい天気ですね」などだれもが分かっている話で良いということである。雑談で大切なのは、言葉を交わすことである。笑いを取る必要も無い。雑談とは、挨拶に近いものである。食事時ならば、「これおいしいですね」や「固いですね」などただの感想でいい。それに対して、相手が「そう」としか言わなかったとしても、それで一往復の会話を交わしたのだから、それで良いのである。
雑談は短くて良い。例えば、「これおいしいですね」と話しかけ、あいてが「そう」といって会話が途切れたならば、それで雑談を切り上げれば良い。そして、次の日に「これおいしいですね」と声をかける。こういった一往復の会話を、何度も行うのが雑談である。
雑談では結論を出さない。相手から「今日は暑いね」と声をかけられたとして、「夏ですから」とまとめてはいけない。相手が「彼女から連絡が少ないんだ」と言ったとき、「直接話し合うのがいいですよ」とまとめてはいけない。「心配ですね。直接話し合ったりしたのですか?」と返すのが正解である。このように、”相手の気持ちを察するコメント+質問”で返すのが雑談では正しいのである。

- 作者: 齋藤孝
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/04/09
- メディア: 単行本
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