文科省から「国立大学改革プラン」が発表されている。
背景にあるのは
これらが合わさって向かうのは、大学間・教員間での競争である。そのための年暴制の導入が歌われている。
教員の席とり競争が激しくなるなかで、博士課程の学生の先行きはますます厳しくなることは容易に想像できる。特に、医療、工学の博士課程の学生は、博士課程を卒業した直後から熾烈な競争に身をさらすことになる。「国立大学改革プラン」の中で特許実施料のグラフがあることに注意が必要だ。つまり、論文を書くことでなく、世の中で使われる成果を文科省は求めているということだ。これは、研究テーマを決めたときに、ほぼ決まってしまう。そのテーマの成果は特許実施料が取れるのか? よく考える必要がある。
しかしながら、論文のかけるテーマと実施されるテーマとの間には、結構な距離がある。世の中に役に立って論文のかけるテーマで実績を上げるには、それなりの才能が必要である。うーん、なんだか厳しい世界だ。
個人的には、あんまり厳しくするのも良くない気がしているのですが。